エコ de みなとく

イベントレポート

第9回 みなとCSRアイデアソン を開催しました

日付:9月20日

9月20日(火) 第9回みなとCSRアイデアソンー社会と企業の「独創」を活性化ーを開催しました。

企業、団体、学生、区民のみなさんなど、いろいろな立場の方が一堂に会して、一緒になって環境問題をはじめとする様々な社会的課題を解決するために、どのようなことができるのかを考えていく「みなとCSRアイデアソン」。
まず初めに毎回設定するテーマについて、企業、団体等からその取り組みの事例を発表していただき、その後参加者のみなさんでディスカッションします。そして、その結果をそれぞれ持ち帰って今後の活動の参考にしていただいたり、ここで出会った方々と何か新しい活動の発展に繋がればと考えています。

コーディネーターは、ソーシャル・イノベーション・マガジン「オルタナ」編集長の森摂さん。そして今回のテーマは「継」です。

今回の事例発表者は、花王株式会社サステナビリィ推進部エコ戦略推進グループ エコ戦略企画担当部長の新井 賢二さんと、特定非営利活動法人sopa.jp理事・事務局長の板谷 友香里さん。

まず初めに花王株式会社さんからは、「暮らしに身近なメーカー“花王”の社会へのサステナビリティへの貢献」と題して、7年連続で米国のシンクタンクから「世界でもっとも倫理的(エシカル)な企業」に選ばれた花王さんの取り組みについてお話をしていただきました。
120年前、当時国産には無かった「顔を」洗えるくらい品質の高い石鹸を作ろうという創業の志が社名の「花王」の由来とのことです。その志を持った創業者から連綿と続いている「豊かな生活、文化への貢献」という価値観が「花王ウェイ」(企業理念)となり、社会状況の変化にともない地球環境保全などの視点を加えた「花王 環境宣言」(2009年)、そして現在は3つの重点領域「エコロジー」「コミュニティ」「カルチャー」を定めて環境保全や社会的課題の解決に努める姿勢を示した「花王サスティナビリティステートメント」(2013年)を発表して、取り組みを進めているとのお話でした。今日までに至る具体的な取り組みの一例として、現在、エコプラザで展示中の「花王 国際こども環境絵画コンテスト」入選作品展をはじめ、身近なエコについては、すすぎの水が少なくて済むシャンプーや1回のすすぎでOKの洗剤、コンパクト洗剤、詰め替え用のボトル製品等を他に先駆けての発売するなど、現在では私たちの暮らしの中で普通になったものについての事例を説明をしていただきました。そういった花王さんの環境保全の取り組みの過去の教訓として、約40年前の河川汚染の問題を挙げられ、その時以降現在まで同業他社と一緒に洗剤の排水が川の魚等に及ぼす影響についてモニタリングをしているのと同時に、環境にやさしい洗剤の研究開発などの努力はもちろん、川を愛するみなさんや、自治体とともに一緒に河川をきれいにする取り組みを行っていることなど、社会のサステナビリィへの貢献活動について真摯にお話しをしていただきました。

続いて、特定非営利活動法人sopa.jp の板谷さんさんから、会社で不用になったパソコン、タブレットなどの電子機器を廃棄するのではなく、寄贈していただくことで子どもたちの教育プログラムへの再利用(リユース)をすすめている、画期的な「リユース for きっず」の取り組みについて、お話をしていただきました。
この取り組みは「リユースで、こどもたちにやさしい未来を」をコンセプトに、「サスティナブルな環境づくり」に貢献しながら、こどもたちが「ものを大切にすることはいいこと」と思ってもらえるような気持ちを育むために、sopa.jpさんたちが新しくつくった社会貢献事業で、行政、企業、NPO、そして地域の方々が一緒に協力していただかないと持続できない活動であることを力説されました。
もともと板谷さん自身、放課後のアフタースクールでこどもたちがいろいろな体験をするのを応援してきた経験から、「人との出会いが人生の豊かさにつながり、こどものときに様々な体験をすることはすごく大切」と考え、「こどもたちの家庭にお金がある無しに係わらず、いろいろな体験が出来ることを作りたい」との思いから、「こどもたちをみんなで応援し合える社会を!」と熱く語っていただきました。
「リユース for きっず」の具体的な事業内容としては、企業が不要になったパソコン(PC)など、まとまった台数(10台とか50台)をsopa.jpさんに寄付してもらい、sopa.jpさんは、協力企業にPCの回収からデータ消去をやってもらい、そのPCやタブレットを学校、アフタースクール等の教育機関に単にプレゼントするのではなく、こどもたちが環境や安全なPC等の使い方なども教育プログラムも寄贈、なお、プログラムについては寄付していただく企業の希望等を考慮して作成するとのことでした。また、個人では本の寄付も受付けているとのことです。
この事業のいいところとして、寄贈する企業としては、PCのデータ消去、廃棄経費が不要になり、廃棄しないことで地球環境にも優しく、寄贈を受けたこどもたちが有意義な教育プログラムを請けることが出来るといった、みんなが繋がり、そして幸せになる事業、とてもよく考えられていると素直に感心させられました。
ぜひ、興味のある企業さんはsopa.jpさんにお問い合わせをしてみてはいかがでしょうか?

事例発表の後は恒例のアイデアソンワークショップです。
しかし、今回は台風が関東に接近してきているため、参加者のみなさんの安全を考え、いつもより30分短縮し、終了時間を早めることといたしました。
今回のテーマは、事例発表を参考にコーディネーターの森さんから、最初に発表していただいた花王さんに対して、「花王サスティナビリティ戦略へ提案をしてみましょう」との提示がありました。参加者のみなさんに、いつもどおりグループ(即興でメンバーを決めさせていただきました)に分かれていただき、お互い自己紹介のあとグループで話し合っていただきました。
グループ内の初対面のいろいろな立場の方が、それぞれの視点で花王さんへの質問や提案を出し合い、グループごとに発表をしていただきました。「社員の意識をどのように変えていったのか具体的に教えてほしい」「河川のモニタリングをいかにして同業他社と一緒にやっていけたのか」「製品開発(本業)とCSRはどういう位置づけか」などの質問や、「洗剤の相乗効果になる洗濯機などとのコラボはどうか」「国際こども環境絵画コンテストは、世界のこどもたちが生き生きとしている様子が分かってとても良かった。ついては、海外からの原料調達の際は、調達先企業の児童労働についてのチェックを厳しくすべきだと思う」といった提案が出るなど、外の嵐に係わらず活発な発表があり、花王の新井さんもひとつひとつに丁寧に応答をしていただきました。
最後にコーディネーターの森さんから、参加者から出た質問に関連して、CSRとビジネスとの位置づけについて、米国のウォルマートの「本業においてエシカル、フェアトレート等を推進していくことがサスティナブルなCSRに繋がっていく」との事例を補足説明をしていただきました。
30分短縮版ながらとても充実した内容となりました。どうぞ、みなさんお気をつけてお帰りくださいませ。

なお、次回の第10回アイデアソンのテーマは「翼」。開催は11月15日(火)18:00~20:00。発表者は全日本空輸株式会社(ANA)社さんと一般社団法人アショカ・ジャパンさんです。
お申し込み、詳細はこちらから⇒

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