エコ de みなとく

イベントレポート

「みなとCSRアイデアソン Vol.10」 を開催しました.

日付:11月15日

11月15日(火) みなとCSRアイデアソンVol.10ー社会と企業の「独創」を活性化ーを開催しました。

企業、団体、学生、区民のみなさんなど、いろいろな立場の方が一堂に会して、一緒になって環境問題をはじめとする様々な社会的課題を解決するために、どのようなことができるのかを考えていく「みなとCSRアイデアソン」。
まず初めに毎回設定するテーマについて、企業、団体等からその取り組みの事例を発表していただき、その後参加者のみなさんでディスカッションします。そして、その結果をそれぞれ持ち帰って今後の活動の参考にしていただいたり、ここで出会った方々と何か新しい活動の発展に繋がればと考えています。

コーディネーターは、ソーシャル・イノベーション・マガジン「オルタナ」編集長の森摂さん。そして今回のテーマは「翼」です。

事例発表者は、全日本空輸株式会社(ANA)マーケティング室マーケットコミュニケーション部の深堀 昴さんと、一般社団法人アショカ・ジャパンのユースベンチャープログラムリーダーの矢部寛明さん。

まず初めに全日本空輸株式会社(ANA)さんからは、昨年(2015年)開設した、途上国を中心に困難に直面する人々を救うため、世界中で奮闘する社会起業家とお客様、そしてANAをつなぐ“Blue Wing : Wings for Changemakers”サイトを立ち上げるまでの取り組みついて、その提唱者である深堀さん自ら語っていただきました。
深堀さん自身飛行機が大好きで、2008年の入社以来追い求めてきたことは、「飛行機を通じて、世界中の人々に「夢」や「感動」を届けたい」という当時のグループ経営理念に沿って、「どうすれば、飛行機を見たことも、乗ったこともない世界中の人々にも、夢や感動を届けることができるのだろうか?」ということで、ずっとそれを考え続けてきたとのことでした。
そして転機となったのは、外部セミナーに参加されて社会起業家の方と出会ったことで、世界各国の課題解決のために、国境を越えてチェンジメーカーとして活動し飛び回っている彼らは、飛行機代も自分で持ち出しているという現状で、まさに翼を必要としていることを知り、ANAがその翼(Blue Wing )となって、一緒に課題を解決していく、しかも共感していただけるお客様にも気軽に参加していただける仕組みをなんとか実現させたいと、決意を新たにされたそうです。
そこで世界最大の社会起業家ネットワーク「アショカ」さんと協力し、いろいろな人たちに支えられながら、このプログラムの実現に辿り着くまでを、社内調整をはじめそのフェイズごとに分析しながら、その困難についてもユーモアを交えながら情熱的にお話していただきました。

続いて、そのANAの“Blue Wing ”プログラムのパートナーである一般社団法人アショカ・ジャパンさんより、「誰もがチェンジメーカーになる社会の実現に向けて」と題して、その取り組みについてお話していただきました。
そもそも「アショカ」さんの名前の由来は、紀元前3世紀にインドを統一した、暴力の払拭、社会福祉の向上、経済の成長に自身の生涯をささげたアショカ王で、その創造性、寛容性、そしてグローバルな視点をもって社会改革に挑んだ歴史を先取りする社会変革者として知られているそうです。そして団体の歴史は、斬新な発想で、社会システムを根底から変えていこうとする人々を支える仕組みを創りたいという理念を具現化する有志を母体として、1980年代にアメリカで創設されたとのことで、現在ではワシントンDCに本部を置き、世界89カ国にネットワークを広げ、深刻かつ差し迫った社会問題に対し、まったく新しい地球規模の解決策を生む人材の発掘や育成、活動への支援、連携の拡大に努めて新たな変化を生み出し続けているとのお話を、矢部さんは熱く語ってくれました。
実際にアショカさんが認証し、活動を支援している「アショカ・フェロー(アショカが定義する社会起業家)」は、南アジアの児童労働を軽減するためのイノベーションを提案、実現させたことでで、ノーベル平和賞を受賞した方や、辞典のあり方を一変させたウィキペディア創設者、そして日本においても自己採血による予防医療、自己健康管理のイノベーションを起こした方など、まさに国家レベルの社会変革をもたらしたシステミック・チェンジメーカーで、この取り組みによって世界に大きなインパクトを及ぼしていることを統計を交えてながら説明していただきました。
矢部さんたちは、支援のあり方を例えて、「食べものに困っている国の人たちに、魚を送るのではなく、取り方を教えてあげるべき」という言い方がよく用いられますが、アショカさんはさらにもう一歩、「魚を起点にして産業をつくり、根っこからまるごとその社会の仕組み変える」ことを目指しているとのことです。
そして最近では、矢部さんがリーダとなって、創造性と自発性を育むような若者を対象とした「ユースベンチャー」というプログラムの取り組みも進めているとのお話をしていただきました。

事例発表の後は恒例のアイデアソンワークショップです。

今回のテーマは、事例発表を参考にコーディネーターの森さんから、「ANAさんのように、グループ内にいらっしゃる企業の方に対して、その製品・サービスが社会的課題の役立てるよう、グループ内のみなさん全員で考えてみましょう」との提案がありました。参加者のみなさんは、いつもどおりグループ(即興でメンバーを決めさせていただきました)に分かれていただき、お互い自己紹介のあと、早速、提案する企業さんを選んで、グループでテーマについて話し合っていただきました。

グループ内の初対面の、しかもいろいろな立場の方が、その企業の事業内容をお聞きして、それぞれの視点で提案を出し合い、グループごとに発表をしていただきました。
照明器具メーカーの方がいらっしゃったグループでは、省エネ対策はもちろんのこと、災害時に避難所になった場合の体育館などの人に優しい照明の在り方が提案され、また別のグループでは自動車メーカーに対して、「カイゼン」のノウハウを世の中に広めて、NPOの運営などに役立ててもらったらいいのではといった提案や、途上国の道路の整備を支援し、車で食糧などの物資を届けるといったトータルな活動を展開してはいかがかといった発表がありました。また、今後、羽田空港拡張にともないバードストライクの増加が懸念されるので、不動産会社の方に対して、野鳥の新たな生息地のデベロップを行い、その新たな生息地に▲■バードランドといった会社名をつけてみては…などの提案も出でて、「時間が足りない」との声が多く出るほど活発な意見交換が行われました。

最後にコーディネーターの森さんより、参加者のみなさんから出た意見に対して、国内外のCSRのトレンドと照らし合わせて、多角的に実現のための方向性などを補足していただきました。
なお、今回の事例発表者のANAの深堀さんやアショカジャパンの矢部さんも、グループに入って積極的に意見交換に参加していただきました。皆様どうもありがとうございました。

次回の第11回のみなとCSRアイデアソンのテーマは「児」。開催は年が明けての来年の2月21日(火)18:00~20:00。発表者はコマツさんと、公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパンさんです。どうぞ、お楽しみに!

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