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【終了しました】【全4回】マシンガンズ滝沢さんと学ぶコミュニティ気候アクション養成講座
2025年10月~12月 実施
■好きなことでアクションを始めよう!■
気候変動について、何か行動を起こしたいと思っていても、最初の一歩をどう踏み出せばよいのか分からない、あるいは必要なスキルや知識に不安を感じている方が多いのではないでしょうか。実現したいイメージがあっても、どこから始めればよいのか、他者とどう協力すればよいか分からず、行動に移せないこともあるかと思います。
この講座では、活動の始め方や他者と協働するためのコミュニケーションについて、講義とワークを通じて体験的に学びながら、みなさんが地域やコミュニティの中で、自分が大切にしていることや好きなこと、興味があることを起点に、気候変動の解決に向けた行動を起こすことをサポートする内容となっています。講座期間中に小さな実践を重ねることをサポートするとともに、参加者同士で実践を振り返る対話(ダイアログ)[※1]の時間を設け、気づきや学びを深める構成としています。
■参加者それぞれの活動レベルに合わせてサポート■
活動のかたちも様々で、すでにあるNPOや地域の活動に参加することから、現在行っている活動を広げたり深化させたり、自分で仲間を集めてゼロから活動を始めるなど、色々なレベルがあります。この講座は、参加者それぞれの状況に合わせて取組めるプログラムです。
■講師は、アクションを起こすプロフェッショナル!■
プログラム全体のファシリテーターは、様々なシンポジウムやワークショップの実績を持つ、元NPO法人セブン・ジェネレーションズ理事の鈴木核さんです。参加される皆さんの学び合いを通じて、それぞれの自己理解やアクションがサポートされるプロセスを作っていただきます。また、お笑い芸人兼ごみ清掃員のマシンガンズ滝沢秀一さんをゲスト講師としてお迎えし、環境問題や気候変動についてアクションを起こす際のポイントや人と一緒に活動に取組むときに大切にしていることなどをテーマにお話しいただきます。
気候変動に対し、地域や職場など、自分の身近な所から具体的な一歩を踏み出したいと考えている方、ぜひご参加ください!
※1 対話(ダイアログ)とは…知識や情報ではなく、自身の経験をベースに考えや感じたことを話し、自らの考えを保留し、お互いの考えの背景を理解しながら、共通のテーマについて新しい意味や捉え方を共に発見していく探究的な話し合いのあり方です。個人が意見や考えを所有し正しさをジャッジするのではなく、個人的な想いや体験をオープンに語り合い、深く探究することによって、新しい意味やアイデア、行動が生まれることを大切にします。
■ プログラム内容 ■
| ●第1回 10月25日(土)10:00~16:00 1.「活動家の資質」を学ぶ ~自分の才能を発見する~ 2.取組みたい「重点分野」を見つける 【対談】滝沢秀一×鈴木核 「滝沢さんが今の活動の中心を決めたきっかけや経緯はなんですか?」 |
| ●第2回 11月1日(土)10:00~16:00 3.「コミュニティ・マッピング」~自分の重点分野についての関係団体や人を調べる~ 4.「You Me We会話」~共通の目標に向かって協力するためのコミュニケーションを学ぶ~ 【対談】滝沢秀一×鈴木核 「協力してくれる他者や他団体はどう見つける?どうつながる?」 |
| ●第3回 11月22日(土)10:00~16:00 ※この日は、滝沢さんの参加はありません 5.「地球とのつながり」をみつめる 6.「気候正義(公平な社会)」を学ぶ |
| ●第4回 12月6日(土)10:00~16:00 7.目標設定と計画 ~新しい一歩を踏み出す~ 8.常に学び続けるために 【対談】滝沢秀一×鈴木核 「常に学び動き続けるためには?」 |
※滝沢さんの参加は、10月25日(土)、11月1日(土)、12月6日(土)の10:00~12:00のみです。
■ この講座で得られるもの ■
●自分の目的・・・自分の中にある大きな目的に触れ、それを世界や自分のコミュニティにもたらすために何ができるかを考える
●つながり・・・地域・コミュニティでの行動と変革のための新たな可能性を生み出す会話を続ける中で、意味のあるつながりを生み出す
●ロ―カル・アクション・・・地域の環境、社会経済、政治システムを理解し、公平な社会を推進するためのアクセスポイントを特定する
●サポート・・・講師によるコーチングや個別のサポートを受ける
■ 講座のポイント ■
・講座終了後にアクションをするのではなく、講座中にアクションを少しずつスタートしていけるプログラムとなっています。実践を積みながら、生きた学びを得ることができます。
・講座中のワークやディスカッションはグループで行いますが、参加者それぞれが取組むアクションは「個人プロジェクト」として進めるため、他者の意見に妥協することなく自分がやりたいことを深掘りすることができます。
・講座は「レクチャー」+「ワークシート作成」+「グループディスカッション」を基本構成とし、新しい知識を得ながら、自分の考えや思いを振り返り、他者との対話を通じて多角的な視点で考えを深めていけるプログラムです。
【講座終了後は、エコプラザのボランティア活動に登録が可能】
講座の修了者は「エコプラザ・コミュニティー・メンバーズ(ECM)」(※2)に登録が可能で、希望者はエコプラザの企画にボランティアとして参加することができます。
※2 エコプラザ・コミュニティ・メンバーズ(ECM)とは …エコプラザの指定講座を修了した方を中心に、学んだ知識を活かし積極的に社会に貢献していただくための会員制の環境活動グループです。登録者は、 エコプラザのサポーターとして企画や講座などの運営ボランティアに携わることができます。
【オンライン説明会のご案内 】
当講座のファシリテーター鈴木核氏によるオンライン説明会を実施します。プログラムの流れや詳細の説明、またレクチャーで使用する動画やワークのミニ体験を実施します。質問の時間もございます。お気軽にご参加ください。※説明会の日程と詳細、申込みフォームは一番下にございます。
■ 連続講座の詳細 ■
| 日時 | 2025年10月~12月全4回 【日程】 第1回 2025年10月25日(土) 第2回 2025年11月1日(土) 第3回 2025年11月22日(土) 第4回 2025年12月6日(土) 【時間】 10:00~16:00(受付は9:45~) |
| 会場 | 港区立エコプラザ |
| 対象 | 港区在住・在勤・在学を中心とした中学生以上の方(区外の方も参加できます) |
| 講師 | 鈴木 核氏(元NPO法人セブン・ジェネレーションズ 理事)![]() 【プロフィール】 自動車メーカーで海外市場向けの商品企画を担当し、欧州駐在を含め、世界各国を周っていたが、ある時「地球が好きだ」ということに気づき、メーカー勤務を続けながら仲間とNPO法人セブン・ジェネレーションズを立上げる。また、地元の市川市でも環境市民会議メンバーを務めるなど、幅広く活動を行う。2018年、『ドローダウン~地球温暖化を逆転する100の方法~』と出会い、日本で広める活動および出版を実現する活動を始め、2020年12月に出版される。ドローダウンの解決策を実行に移す勉強会を主催するなど、市民が参加できる活動を行っている。 滝沢 秀一氏(お笑い芸人兼ごみ清掃員) ![]() 【プロフィール】 1976年、東京都生まれ。太田プロダクション所属。東京成徳大学在学中の1998年、西堀亮とお笑いコンビ「マシンガンズ」を結成。「THE MANZAI」で認定漫才師に選ばれるなどコンビとしての実績をあげている中、2012年、妻の妊娠を機に、ごみ収集会社で働きはじめる。ごみ収集の体験をもとにSNSや執筆、講演会などで発信している。2018年、エッセイ『このゴミは収集できません』(白夜書房)を上梓したあと、 漫画『ゴミ清掃員の日常」(講談社)、『ごみ育』(太田出版)などを出版。2020年10月、環境省『サステナビリティ広報大使』に就任。同12月、消費者庁『食品ロス削減推進大賞』の委員長賞を受賞。 |
| 定員 | 連続参加:30名(先着) |
| 参加費 | 13,000円(全4回分) |
| 協力 | NPO法人セブン・ジェネレーションズ |
■ オンライン説明会の詳細■
| 日時 | |
| 会場 | オンライン(Zoomミーティング) |
| 対象 | 港区在住・在勤・在学を中心とした中学生以上の方(区外の方も参加できます) |
| 定員 | 10名(先着) |
| 参加費 | 無料 |
【当日の様子】
第1回 2025年10月25日(土)実施
最初に、「社会変革の核は人と人とのつながりである」と説明があり、この講座では「自分が感じること、ワクワクすること」を大切にし、講座中に「できるだけ実践をする」ことが深い学びになるため、その点を意識して参加してほしいとお願いがありました。その後、参加者それぞれの自己紹介を行いました。
午前中は、よりよい社会に向けて活動する際に役立つ資質を学び、自分にどんな資質があるかをリストから探すワークを実施しました。
ワークの前には、滝沢氏と鈴木氏の対談が行われ、自分の資質を探す際のポイントについて話がありました。多くの人が、資質のリストを見ても「自分にはそんな資質はない」と感じてチェックせずに終えてしまいがちです。しかし、あまりハードルを上げずに「少しでも自分にあるな」と思えたり、「やっていて楽しい」と感じたりするものがあれば、それは自分の資質だと考えてよいとのことです。また、他者と比較して「あの人より得意でない」と考えると、自分の資質を見落としてしまうことがあるが、「この資質は自分にある」と思えること自体が大切であり、他者との比較は関係ないという説明もありました。
午後は、自分が取り組みたいアクションについて考えを深めました。講師からは、気候アクションにはさまざまな分野があること、自分の関心だけにとどまらず視野を広げることの重要性について説明がありました。また、「アクション」には、「現在行われていることに待ったをかけるアクション」「日常生活の基盤を転換するアクション」「私たちの認識や価値観を転換するアクション」の3種類があると紹介がありました。その後、ワークを通じて、自分にとってのアクションを言語化しながら整理しました。
最後に、一人ずつ講座の感想を共有しました。
参加者からは、「自分とは?自分は何をしたいのか?など、普段じっくり考えることのできないことを考えたり、改めてごみを介して世界を見ていくなど新しい視点ももらうことができた」「各地で活動されている方々、これから活動を起こしたいと考えている方々のいろいろなお話が聞けてとても勉強になった」「出来ないって思っていることも小さなことからやっていくことが大切と思えた」などの声がありました。
講座を通じて、人とのつながりの中で自分の資質や関心を見つめ直し、自分にできるアクションを具体的に考える機会となりました。


第2回 2025年11月1日(土)実施
午前中は、地域でアクションを生み出すための基礎となる「コミュニティ・マッピング」について学びました。コミュニティ・マッピングとは、自分の関心のあるテーマに対して、地域にどのような個人・グループ・組織が関わっているのかを描き出す手法であり、「誰とつながれば行動が生まれるのか」「地域にはどんな動きがすでに存在しているのか」「見えていなかった可能性はどこにあるのか」を探る創造的なプロセスであると説明がありました。レクチャーのあと、実際に参加者それぞれが自身のテーマをもとにコミュニティ・マップを作成しました。
滝沢氏と鈴木氏の対談では、滝沢氏が日頃から「この人とは何ができるだろう?」という視点で人と関わっていることが紹介されました。相手の得意なことや好きなこと、関心を丁寧に聞きながら、自分ができない部分をお願いしたり、協働のアイデアを積極的に相談したりしているとの話がありました。
午後は、協働や共創へつなげていくための会話手法「You Me We会話」の説明がありました。相手が大切にしていることや、どのような存在であると理解しているかを伝えること、自分がどんな想いを持っているのか、なぜこの会話が自分にとって大切なのかを率直に共有すること、一緒に実現できることや協働のイメージを描きながら対話することが大切であると説明がありました。レクチャーのあと、二人組になって「You Me We会話」のロールプレイを実施しました。
最後に、一人ずつ講座の感想を共有しました。 参加者からは、「人に対して要望を伝える時のアプローチの仕方が勉強になった」「実際に書き出すことで自分の状況が整理できた。フィードバックをもらうことで身になる学びとなった」「人に話を聞いてもらえることの大切さを再確認した」などの声がありました。
講座を通じて、自分が関心のあるテーマの現状を俯瞰し、具体的にアクションを進める方法を学ぶ機会となりました。







