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【終了しました】パーム油の生産と熱帯雨林の関係

※本講座は、新型コロナウイルス感染症の都内での発生状況を踏まえ、感染の拡大を防止するため、オンライン開催(エコプラザ又は自宅等での視聴となります。)に変更させていただきます。
※エコプラザで受講される場合は、スクリーンでの視聴となります。

2021年1月13日(水)実施

食品や化粧品、洗剤などの原材料名に表示されている「植物油」の多くは、「パーム油」のことを指し、需要が増加しています。そのため、原料となるアブラヤシの栽培面積が急増し、熱帯雨林の減少や野生動物への影響が深刻な問題となっています。
パーム油の最大の生産地である、マレーシア・ボルネオ島におけるボルネオ保全トラスト・ジャパンの森林保全活動について学びます。また、再生可能エネルギーの原料としても注目される中で、世界と日本の取組の違いについてお伝えします。意見交換をしながら、一人一人の消費について考え直してみませんか。

日時
2021年1月13日(水)18:30~20:00(受付は18:15~)    
会場オンライン(Zoomミーティング)、港区立エコプラザ
対象港区在住・在勤・在学の方を中心にどなたでも(小学生以下は保護者同席)
講師青木 崇史氏(認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン 事務局長)
定員20名(先着)
参加費無料
協力東京サラヤ株式会社

【当日の様子】
アブラヤシ農園を作る際には、森林や泥炭地を整地するために火入れが行われ、大量のCO₂が排出されます。また、熱帯雨林の減少で、野生動物の住みかが奪われ生物多様性の損失が起きているとの説明がありました。ボルネオ保全トラスト・ジャパンは、熱帯雨林だった土地を買い戻して森に再生する活動などを行っています。
環境破壊などの問題を抱えつつも、パーム油は生産効率の高さや、多様な用途があることから、替わりのきかない植物油であることを学びました。そのため、持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)が設立されました。また、持続可能な生産が行われ、正式な流通過程を経ているか、原則と基準に従って確認し認証する認証油制度もできました。認証油マークを始め、フェアトレードなどのマークについて画像を使って説明があり、消費者はそのマークを基準にしたり、環境に配慮した商品を提供する企業を見つけて、その商品を買うなどの意識を持つことが重要だとの提言がありました。
講座を通して、熱帯雨林の減少が私たちの消費と深く関わっていることを学び、日々の消費行動を考え直す機会になりました。




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