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【終了しました】黒色すみれ音楽会~木で作られた楽器のお話と演奏~

2023年5月21日(日)実施

木で作られた楽器をテーマに、「黒色すみれ」のレクチャーと演奏を併せた音楽会を開催します。黒色すみれは、アコースティックの音色を大切にし、クラシック音楽を基調に、シャンソンや日本歌曲のテイストを取り入れた楽曲を作り、演奏している音楽ユニットです。ヴァイオリンやアコーディオンなどアコースティック楽器の素材や構造、歴史ついて解説します。また、ヴァイオリン、ビオラ、チェロなどの音の違いを感じ、学びます。港区がすすめる森林保全と木材活用についてもお伝えします。音色を通して木のぬくもりや心地よさを感じましょう。

日時2023年5月21日(日)14:00~16:00(受付は13:30~)
会場港区立エコプラザ
対象港区在住・在勤・在学の方を中心にどなたでも(小学生以下は保護者同伴)
講師黒色すみれ(ミュージシャン)
定員50名(先着)
参加費無料
持ち物筆記用具

【当日の様子】
エコプラザスタッフから、港区の地球温暖化防止の取組の一環として、あきる野市の市有林の一部を借り受け「みなと区民の森」づくりとして整備し、そこから生まれた間伐材を、エコプラザ始め区内の学校などの公共施設で使用していることを説明しました。
レクチャーでは、アコーディオンとヴァイオリンそれぞれに使われている木材について解説がありました。アコーディオンにはビーチ(ブナ)とスプルース(松)、ヴァイオリンには同じくスプルースの他にメープル(楓)、黒檀など、硬さや特徴により部分ごとに様々な木材が使われていることを学びました。多くは外国産(ヨーロッパ)の木材が使用されていますが、その理由の一つとして、湿気により音に狂いが出やすい楽器の材料には、乾燥している地の物がよいことが挙げられました。また、木と金属の部分を貼り合わせるのには動物の骨や皮を原料とする「にかわ」、ヴァイオリンの表面に塗るニスの染料として、貝殻虫が吸った樹液を固めた「ドラゴンブラッド」など、本体以外にも自然由来の物が多く使用されているそうです。これらの楽器が作られた時代、木材は身近にあり加工がしやすく、更に効率よく柔らかな音の振動を伝えるためにふさわしい素材であったため、現在でも大きく変わることがない素材・作製方法が受け継がれているとのことです。
素材の他に各楽器の構造についても説明があり、演奏の部分ではその構造や、音の出方を感じながら鑑賞しました。子ども用ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロなど、ヴァイオリンの仲間の大きさによる音色の違いも披露されました。
建築物や家具だけではなく、楽器にも木材を始めとする自然の様々な恵みが取り入れられていることを知り、豊かな森林を守ることや、生物多様性の重要さを考える機会になりました。


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