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【終了しました】都市から森を育てるvol.3~林業と森林保全の関係について~

2021年2月28日(日)実施

林業の現状や課題を知り、都市に暮らす私たちが出来ることについて、全4回のレクチャーを通じて考える連続講座です。第3回目は林業従事者を講師に迎え、木を切る現場の話や、森林の伐採計画の策定や山主との交渉など、林業全体のリアルな仕事について解説します。補助金による林業経営の現状や講師が考える課題、補助金から自立する取組についてもお話します。後半はディスカッションを交えて、林業と森林保全の関係について考えます。多様な観点から森林保全の常識を見つめ直しましょう。
※グループディスカッションによる意見交換の時間があります。

日時2021年2月28日(日)10:00~12:00(受付は9:45~)
会場オンライン(Zoomミーティング)
対象港区在住・在勤・在学の中学生以上の方を中心にどなたでも
講師室岡 郁馬氏(株式会社百森 山守)
湧口 善之氏(都市森林株式会社 代表取締役)
定員40名(先着)
参加費無料

【当日の様子】
前半は、林業の現場の仕事について説明がありました。木を切る仕事は、土地を整備することから始まります。植え付け後、20年以降から間伐が始まり、60年経って伐採に至ります。しかし、木を売って得られる収入よりも経費の方が多いため、林業は補助金を活用せざるをえない状況であるとのことです。
後半は、林業と森林保全の関係について解説がありました。森には、人間が木を植えて育てた「人工林」と、自然の中で育った「天然林」の2つがあります。また、主要樹種で分けると針葉樹の森と広葉樹の森があり、多くの林業が対象とするのは針葉樹の森です。人工林は、人間が手入れをしていく必要がありますが、補助金を活用した経営では、補助金が針葉樹の森のみを対象とするため、広葉樹の森に関わることが難しいそうです。補助金に頼らず、広葉樹の森の価値を見出し、仕事として持続可能なものにする方法を考えることが大切であると説明がありました。
最後に参加者同士でグループディスカッションを行い、講座の感想を共有しました。 講座を通して、林業の仕組みを学び、林業が抱える課題について考えるきっかけとなりました。


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