エコ de みなとく

イベントレポート

みなとCSRアイデアソン Vol.12 を開催しました。

日付:5月16日

5月16日(火)、みなとCSRアイデアソンVol.12ー社会と企業の「独創」を活性化ーを開催しました。

企業、団体、学生、区民のみなさんなど、いろいろな立場の方が一堂に会して、一緒になって環境問題をはじめとする様々な社会的課題を解決するために、どのようなことができるのかを考えていく「みなとCSRアイデアソン」。
まず初めに毎回設定するテーマについて、企業、団体等からその取り組みの事例を発表していただき、その後参加者のみなさんでディスカッションします。そして、その結果をそれぞれ持ち帰って今後の活動の参考にしていただいたり、ここで出会った方々と何か新しい活動の発展に繋がればと考えています。

今回のテーマは「動」。事例発表者は、山陽製紙株式会社専務取締役CSR室室長の原田千秋さんとNPO法人ホールアース研究所代表理事の山崎宏さん。そして、コーディネーターはソーシャル・イノベーション・マガジン「オルタナ」編集長の森摂さんです。

まず初めに、再生紙のスペシャリスト集団である山陽製紙からは、「ビジネスにならないエコはあり得ない」と題して、使用済みの紙を回収業者に出すまでのリサイクルより一歩進んで、リサイクルされた紙が封筒や名刺、ノートなどに生まれ変わって戻ってくる「KAMIDECO(カミデコ)」という新しい再生紙サービス事業について、それが誕生するきっかけとなった、大量の木・水・エネルギーを使う従来の製紙会社の構造自体を見直して、環境に配慮した循環型社会に貢献する会社を目指すようになるまでの経緯と合わせて、お話しをしていただきました。

特に、GHG(温室効果ガス)排出量を削減しながらも高いGDP成長率を保っている環境先進国のスウェーデンを訪問し、本日の発表タイトルである「スウェーデンではビジネスにならないエコはあり得ない」とのレクチャーを、現地の大学の先生から直接お聞きしたことで、会社の方向性の転換が正しかったとの確信につながったとのことでした。

続いての発表者は、山陽製紙が参加されている「1% for the Planet 」(売り上げの1%を地球のための活動に寄付)の取り組みでご縁が出来たという、静岡県富士宮市を本拠地に日本全国で「自然体験」や「環境学習プログラム」などの事業を展開されているホールアース研究所。1982年に自然環境教育を行うNPOの先駆けとして設立され、「ホールアース自然学校」の名称で精力的に活動されています。

今回は「自然語が理解できる社会へ」と題して、団体が目指す「一人ひとりが、人・自然・地域が共生する暮らしの実践により、感謝の気持ちと誇りを持って生きる社会づくり」について発表していただきました。
山崎さんたちは、自然そして地球が発しているメッセージを“言葉”と捉えて「自然語」と呼び、私たち人間が自然と対話する感性を少しずつ忘れかけているために、今、地球がどんな悲鳴を上げているのかを理解できずに環境破壊が進められて、地球の永続性を危うくしているとの課題意識から、自然学校を切り口に、その自然や地球からのメッセージを感じ取る感性を磨くための体験プログラムを提供しているとのことです。

また、近年、企業等との連携も多く、その一例として、木材・住宅関連企業からの「木を活用する企業として木の大切さを伝えたい」との相談から始まり、家を買った人や地元の小学生を無料招待し、実際に森の中での体験を通して、木や森の大切さや、森を残すことで木が永続的な資源として循環することまで学べるプログラムを10年以上実施しているとのことです。「企業一社だけでは難しくても、NPO、行政、学校等との連携により、社会にとって有意義なものが生まれてくるはず。また、それで企業のCSRの質も向上すると思う」と結ばれました。

事例発表の後は恒例のアイデアソンワークショップです。

森さんがファシリテーターとなり、今回の事例発表に因み、CSV (Creating Shared Value:共通価値の創造)についてみなさんと考えてみました。話し合っていただくテーマは、環境をはじめ身近にある課題を出し合い、「その解決のためにどのようなビジネスができるか」です。

参加者のみなさんは、いつもどおりグループ(たまたま同じテーブルに座っている方同士)に分かれ、早速、テーマについて話し合いました。初対面で、しかも様々な立場の方同士がそれぞれの視点で課題を出し合い、グループごとに発表をしていただきました。

短い時間だったにもかかわらず、「皇居のお堀の汚れを単に清掃だけではなく、ごみを捨てにくい心理にさせる訴求方法をビジネスにしたい」、「通販の箱が溜まり、また必要以上に大きな箱で来るなどの過剰包装について、根本からシステムを見直すビジネスが求められていると思う。あわせて通販に頼るライフスタイルも見直したい」、「以前は考えられなかったが、今は全国チェーンの古本屋で本を買うことが普通になった。リユースが当たり前になるビジネスがいいと思う」など、環境や3Rに関するビジネスのアイデアが多く出されました。また、フードロスについても、「フードバンクからの提供の抵抗感を軽減するため、フードバンクから提供された食材を使いながらも、安価な有料食堂ということなら受け入れやすいと思う。そこで高齢者の方にも働いてもらうのいいのでは…」など、多角的な視点から多様で真剣な発表が多く出されました。

最後に森さんから、「発表にあったエコ活動やリサイクルなどはみんなビジネスになりうる。そして収益をあげながら、社会的な課題を解決していくのがCSVである。また、古本店チェーンの話が出たが、3Rの中で大切なことはリデュースとリユースで、それができないものがリサイクルになる。使う量を減らしていくことは大事で、みんながこのような視点を持つことは有意義なことだと思う」との講評があり、今回のアイデアソンも盛況のうちに終了しました。

なお、今回の事例発表者の山陽製紙の原田専務と代表取締役社長の原田六次郎さん、そしてホールアース研究所の山崎さんにもグループ討議に参加していただきました。皆様どうもありがとうございました。

次回の第13回のみなとCSRアイデアソンは7月18日(火)開催。1年ぶりに話題の社会貢献女子集団CSR48のみなさんを迎えて、国際的に喫緊な課題である「SDGs(持続可能な開発目標)」について、森さんとトークセッションをしていただきます。ご案内はこちら⇒
また、来月、6月20日(火)には、「みなと環境フォーラム ~コミュニティ、モビリティ&サステナビリティを考える~ <第2回meccセミナー/みなとCSRアイデアソン特別編>」を開催します。ご案内はこちら⇒
どうぞ、お楽しみに!

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