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イベントレポート

みなとCSRアイデアソン Vol.13 を開催しました。

日付:7月18日

2017年7月18日(火)、みなとCSRアイデアソン Vol.13 を開催しました。

企業、団体、学生、区民のみなさんなど、いろいろな立場の方が一堂に会して、一緒になって環境問題をはじめとする様々な社会的課題を解決するために、どのようなことができるのかを考えていく「みなとCSRアイデアソン」。
まず初めに毎回設定するテーマについて、企業、団体等からその取り組みの事例を発表していただき、その後、参加者のみなさんでディスカッションします。そして、その結果をそれぞれ持ち帰って今後の活動の参考にしていただいたり、ここで出会った方々と何か新しい活動の発展に繋がればと考えています。

コーディネーターは、ソーシャル・イノベーション・マガジン「オルタナ」編集長の森摂さん。そして今回のテーマは「続」です。

第一部は、今、話題の社会貢献女子集団“CSR48”を代表して、総監督の太田康子さん(リコージャパン株式会社)、 蓼沼亜沙子さん(株式会社LIXIL)そして吉田裕美さん(株式会社博報堂)の3名と、コーディネーターの森さんによるトークセッションを行いました。トークセッションのテーマは、「SDGs(持続可能な開発目標)を『自分事』として捉えていく」です。

2015年9月、ニューヨークの国連本部で開催された「国連持続可能な開発サミット」において採択された「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」で、人間、地球及び繁栄のための行動計画として掲げられた17の目標と169のターゲットからなる「SDGs(Sustainable Development Goals)」。最近では、国連から「SDGs」の行動指針が広く示され、企業、団体、学校など民間レベルでも取り組みが進められていますが、社会全体に浸透するまでにはもう少し時間が必要なようです。

そこで今回は、“CSR48”のみなさんから、それぞれ所属している企業での「SDGs」の取り組みについて事例発表をしていただき、その後、森さんと“CSR48”のみなさんで、「SDGs」をどう社会に浸透させ、そして私たち一人ひとりが自分事として何をすべきなのかについて考えてみました。

まず初めに“CSR48”総監督(二代目)の太田さんから、そもそも「“CSR48”とは?」について、結成の経緯から、現在に至るまでの活動、そして最近の取り組みについてお話していただきました。
“CSR48”は、2012年に、CSRを楽しく知ってもらいたいという思いで、有志のみなさんが結成。企業を超えて集まった勉強会からスタートし、次第に輪が広がって、現在では自分たちだけの勉強会に限らず、「CSRというキーワードが当たり前にみんなが知っている社会になってほしい」との趣旨で、今回のような様々なオープン場での勉強会にも、精力的に参加されているとのことです。また、昨年からチャリティカレンダーを作成、販売を始めて、特に今年のカレンダーでは、CSRと切っても切れない「SDGs」の17のゴールを、分かりやすく12ヶ月に散りばめて表現されているとのことです。ちなみに、現在、入会を随時受付中とのことですので、ご興味のある方はどうぞ!

“CSR48”の紹介の後は、それぞれの所属されている企業での「SDGs」への取り組みについて発表していただきました。太田さんからは、リコージャパンが「SDGs」の前身の「MDGs」のキャンペーンにどの企業よりも多く参加していたことや、2015年の「COP21」パリ協定に日本企業として唯一のオフィシャルパートナーとして参加、2050年までに再生可能エネルギー100%を目指す国際イニシャチブ「RE100」に国内企業として初めて加盟したこと、そして、専門の開発拠点を設けて、省資源、省エネ、創エネなど10の環境事業開発プロジェクトを立ち上げるなど、「SDGs」の「気候変動に具体的な対策を」との目標に向けての取り組みをお話していただきました。
続いて、蓼沼さんからは、窓、トイレ、キッチン、バスなど総合住宅設備を販売するメーカーであるLIXILの、事業の専門性を活かしたCSR戦略の中で、「SDGs」の「安全な水とトイレを世界中に」に対応する、「グローバルな衛生課題の解決」の分野を中心に発表していただきました。現在世界では24億人が安全で衛生的なトイレを利用できず、毎日800人の子どもが下痢性疾患で亡くなっていて、また、トイレが学校にないことで多くの女子が教育機会を失っているなどの喫緊の社会課題の解決のために、「SATO」という安価な簡易式トイレを、現地で製造販売し普及させていく持続可能な取り組みを、世界14カ国で展開されていることについてお話していただきました。
最後に、博報堂の吉田さんからは、デザイナーという企業の商品やサービスのコミュニケーションを手伝う製作の立場で、クライアントをはじめ社会において「SDGs」を浸透させるために、有志のみなさんと一緒になって、企業等のニーズに対応できるようなプラットフォームを専門家などの外部の方たちを交えて発足したとの発表をしていただきました。そこで、「SDGs」を日本人にとって身近に自分事して捉えてもらい、こどもにも教育の現場の中で理解してもらえるよう、「未来を変える買い物キャンペーン」というコミュニケーションフレームを発信して、日頃の私たちの買い物自体が、その先の「SDGs」に繋がっていることを、アニメ等を通して分かりやすく伝えていきたいとのお話をしていただきました。

そして「SDGs」の社内への浸透については、それぞれ、社内イントラの活用、経営トップの力強い発信、職場単位の勉強会、全社員アンケートの実施による啓発などの取り組みを発表していただきました。

発表の後は、“CSR48”のみなさんと森さんのトークセッションです。
その中で、森さんからは、今日のトークセッションのテーマの「SDGsを自分事として捉えていく」ためのひとつの答えとして、「どう自社のビジネスに繋げていくか」というのが大事で、まさにリコージャパンの環境事業開発プロジェクトは、トップのその強い意志が感じられる。加えて、「アウトサイド・イン」(森さん訳:社会課題を起点にしたビジネスソース)という観点で見れば、「社会課題に自社ビジネスを繋げていく。しかも新しいビジネス領域を見つけていく」となると、一気に「SDGs」のそれぞれの目標が自分事として捉えられるようになり、その典型がLIXILの「SATO」だと思う。そしてビジネスを展開するにあたっては、博報堂の発表にあるようなコミュケーションが大事になってくる…といった事例発表を掘り下げたトークが繰り広げられました。

そして第二部は恒例のアイデアソンワークショップです。
話し合っていただくテーマは、第一部のトークセッションを受けて、「自分の所属組織にどうSDGsを浸透させて、どのように自分事にしてもらか」です。
参加者のみなさんは、いつもどおりグループ(たまたま同じテーブルに座っている方同士)に分かれ、早速、テーマについて話し合いました。初対面で、しかも様々な立場の方同士がそれぞれの視点でアイデアを出し合い、グループごとに発表をしていただきました。

短い時間だったにもかかわらず、「社内浸透には役員等自体の意識を変えてトップダウンさせないと難しい」、「営業活動において、営業マンが自社の活動を理解してお客様に伝えることで、お客様から評価してもらえることができれば、社内の意識が変わり浸透すると思う」、「マンションに住んでいる人へ電気自動車を普及させるには、駐車場に充電スペースがあることが必要だと思う。ついては、自分が勤務している管理会社が、電気自動車の普及をSDGsの気候変動に対する具体的な対策として自分事と捉えて、充電スペースを設置するような意識に変えていきたい」、「社会問題の解決のために創業した当時の原点に帰るよう社内意識を変えていきたい」など、多様な発表が多く出されました。
そして最後に森さんからは、「発表にあったように、社外からの反応に社員は勇気付けられるもので、こういうことが社会の役に立っているのかと分かればモチベーションがあがる図式になる。また、企業はどこでも社会課題の解決が創業の原点にあると思うので、創業当時の原点には、社会課題の解決のヒントが必ずあると思う」との講評があり、今回のアイデアソンも盛況のうちに終了しました。

なお、次回9月19日の「みなとCSRアイデアソン」のテーマは「支(社会を支える技と仕組み)」です。事例発表者は、高速道路など道づくりを通じて、私たちの生活を足元から支えていただいている世紀東急工業株式会社と、「みなとモデル二酸化炭素固定認証制度」の事務局支援をはじめ、都市と森林山間部とを結び、地域社会を支える活動をされているNPO法人フォレストリンクです。どうぞ、お楽しみに!

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