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【終了しました】 はじめてのペロブスカイト太陽電池!~私たちの暮らし、どう変わる?~

2025年8月5日(火)実施

再生可能エネルギーの活用は、環境負荷を減らすための重要な選択肢のひとつとして注目されています。その中でも特に、次世代の太陽電池として期待されているのが「ペロブスカイト太陽電池」です。これまでの太陽電池よりも軽くて薄く、低コストで製造でき、ビルの壁や窓にも設置できるこの新しい太陽電池は、私たちの暮らしや都市の姿を大きく変える可能性を秘めています。この講座では、ペロブスカイト太陽電池の特徴や仕組み、これまでの太陽電池との違いをわかりやすく解説するとともに、想定されるライフスタイルの変化や未来の可能性について紹介します。また、手軽に入手できることで予想される使い捨ての問題やリサイクルに関する研究についても解説します。最新技術がもたらすエネルギーの未来について一緒に考えてみましょう!

日時2025年8月5日(火)18:30~20:00(受付は18:15~)
会場港区立エコプラザ
対象港区在住・在勤・在学を中心とした小学生以上の方
※区外の方も参加できます
講師池上 和志氏(桐蔭横浜大学 医用工学部 臨床工学科 教授)

【プロフィール】
2002年 筑波大学大学院化学研究科修了。博士(理学)。2002年 筑波大学文部科学技官等を経て2005年に桐蔭横浜大学発ベンチャー企業・ペクセル・テクノロジーズ株式会社に博士研究員として入社。プラスチック基板を用いる有機系太陽電池の実用化、太陽電池の評価装置開発に従事。2006年より桐蔭横浜大学助手、講師、准教授を経て2020年より教授。ペロブスカイト太陽電池の研究では、インクジェット法による製造、鉛の回収技術、屋外耐久試験装置の開発に従事。2022年より大学院工学研究科・研究科長(兼務)、2024年より医用工学部臨床工学科・学科長(兼務)。
定員40名(先着)好評につき、定員を増やしました。
参加費無料

【当日の様子】
最初に、ペロブスカイト太陽電池の特徴について解説がありました。発電媒体が塗料のため、インクジェットプリンターのような機械で製造できるのが大きな特長です。将来的には、家庭で必要な分だけ太陽電池を印刷して使用できる可能性もあると説明がありました。また、弱い光でも発電が可能なため、オフィスや家の中にも設置でき、インテリア型の太陽電池の研究が進められているそうです。将来、電化製品の多くがコードレスになるライフスタイルの可能性についても解説がありました。さらに、1人当たりに必要なエネルギー量はペロブスカイト太陽電池で2畳分あればまかなえるとの説明があり、「自分に必要な電気は自分で発電する」電気の自給自足の時代が来る可能性があるとのことです。
参加者からは「ペロブスカイト電池の特徴や問題点、今後に期待されることなどを知ることができた」「これから先の未来に可能性が見えました。自宅発電が普通になるのが楽しみです」「実際に開発初期から関わっている先生のお話がとても勉強になった。日本初の技術としてさらなる発展と事業化に期待したい」などの声がありました。
講座を通じて、最新の太陽電池技術がもたらすライフスタイルの変化や未来の可能性について考える機会となりました。


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