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【終了しました】春の樹木を観察しよう!

2024年4月13日(土)実施

樹木は都心でも身近にたくさんあります。なぜ身の回りに樹木が植えられているのでしょうか?街の中の樹木の役割について学びながら、エコプラザ周辺の春の樹木を観察します。いつもは気にしない樹木でも、よく観察してみると不思議な特徴が見つかったり、この季節だけの姿を見ることができます。新たな発見を楽しみましょう。

※雨天時は室内講座を行います。樹木や植物の写真を使って解説します。

日時2024年4月13日(土)10:00~11:30(受付は9:45~)
会場港区立エコプラザ
※観察は、エコプラザを中心に周辺を散策
※雨天時の開催場所については、前日15:00までにHP上でのお知らせに加え、参加者の皆様にメールまたは電話でお知らせします。
対象港区在住・在勤・在学の小学3年生以上の方(小学4年生以下は保護者同伴)
※4月以降の学年とします。
講師菊地 仁司氏(樹木医)

【プロフィール】
岩手大学農学部卒。造園会社勤務中に樹木医となり、樹木診断や治療を主業務として、「きのこと」を開業。樹木の面白さと不思議さを広く知ってもらえるように、樹木観察会の講師なども楽しくつとめている。
協力港区立みなと科学館/港区立有栖川宮記念公園
定員15名(先着)
参加費無料
持ち物筆記用具、水分補給用の飲み物
服装歩きやすい靴、服装、帽子(日傘の利用はご遠慮ください)

【当日の様子】
まず最初に、館内で樹木の基本的な種類や部位の名称と役割について学びました。樹木を大きく3つのグループに分けた内の落葉広葉樹は、冬に葉を落とし、春に花が咲くものが多く、針葉樹は針やうろこのような葉が特徴で、恐竜がいた時代から生きています。冬も葉がついている常緑広葉樹の例としては、ツバキやスジダイが挙げられました。幹や枝の樹皮、葉や花の形は種類によって違い、見分ける時に役立つと説明がありました。
観察はエコプラザ周辺からイタリア公園にかけて行いました。「春」という言葉は、草の芽が出てくることを、草の芽が「張る」と言われていたことから付けられたと言われており、寒い冬から気温が上がり、生きものが動き始める季節です。道路沿いではしだれ桜、イロハモミジ、ドウダンツツジ、タブノキ、ソメイヨシノなどの花や新芽を観察し、それぞれの特徴を学びました。イタリア公園ではツバキ、イヌツゲ、ケヤキ、イチョウなどを観察しました。ケヤキやイチョウは、葉とあまり変わらない色や非常に小さいサイズの花をつけており、通常は花が咲いていると認識できていない樹木もそれぞれ花をつけていることを知りました。また、ツバキの花には多くの蜜があり、冬の間鳥の貴重な食料になってるとのことです。また、イヌツゲの一部にイヌツゲ枝枯病が発生していることの説明があり、ソメイヨシノの一部にはベッコウタケが発生していることを観察しました。樹木につく虫や菌の中には、以前は関東には存在しなかったが、地球温暖化の影響を受けて分布を広げているものもあるそうです。
最後に、樹木は季節を教えてくれるものであり、生きものの棲み処や食物になることもあり、気温調整の役割もあるため、地球や私たちの暮らしにおいて非常に重要であると説明がありました。
身近な少しの範囲でも多種多様な樹木が存在し、他の生きものと関わり合って生きていることを学びました。


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