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【終了しました】キノコは不思議がいっぱい! step1~キノコの観察会~

2024年9月21日(土)実施
キノコの不思議な生態と、地球環境に大きく関係する驚きの役割や可能性について学ぶステップアップ講座です。
step1では、浜離宮恩賜庭園でキノコの観察を行います。自然豊かな園内では、四季折々のキノコが生える様子を見ることができます。芝生や木の根元、落ち葉などから、どのようなキノコが生えているか皆さんで見つけてみましょう。それぞれの特徴や周りの環境との関係などを解説します。都会における生物多様性について、キノコに焦点を当てて学びます。

※荒天時は港区立エコプラザで、都会で秋に見られるキノコを中心に、それぞれの生態や特徴、自然環境とのつながりを学びます。

※この講座に参加した方は、10月19日(土)実施の「キノコは不思議がいっぱい!step2~キノコが循環型社会をつくる!?~」講座に優先的に参加できます。
また、どちらかだけの参加も可能です。

日時2024年9月21日(土)10:00~12:00(受付は9:45~)
会場浜離宮恩賜庭園(現地集合・解散)
※詳細は参加案内にてお知らせします。
対象港区在住・在勤・在学を中心とした小学4年生以上の方(小学生は保護者同伴)
※区外の方も参加できます
講師保坂 健太郎氏(独立行政法人国立科学博物館 植物研究部 研究主幹)
定員15名(抽選)
参加費無料
持ち物筆記用具、水分補給用の飲み物。 歩きやすい靴、服装、帽子(日傘の利用はご遠慮ください)、雨天時はレインコート

【当日の様子】
園内で最初に発見したナラタケは、かたまりで何ヵ所にも分かれて生えていました。私たちの目に見えている部分は植物で例えると花の部分であり、地中では菌糸が広がりつながっているため、これらは全て一つの同じキノコであると説明がありました。これまで発見されたキノコで最大のものは、約3km四方に菌糸が伸びていたそうです。次にピンク色のカサを持つニオイコベニタケを観察し、カブトムシのにおいがすると言われている香りを確かめました。また、木から大きく生えているコフキサルノコシカケは胞子が下から出てカサの上に降りかかるため、その色と手触りを確認しました。その他ナヨタケ、コキララタケ、アラゲキクラゲなど多くのキノコが見られました。キノコは枯れた木や落ち葉、動物の死骸などを分解する働きを持つものが多いですが、中にはマツタケのように生きている木(アカマツ)と共生し、栄養のやり取りをするキノコもあるそうです。梅と共生するハルシメジもその一種です。
最後に山などでキノコを見つけるコツとして、人間が歩く山道と、あまり足を踏み入れない場所との堺になる切り立った所に生えやすく見つけやすいと説明がありました。それは、人間が踏み固めた地面には生えづらく、その手前の柔らかい土の箇所で且つ山中よりは開けていてより胞子を飛ばしやすいための生存競争戦略かもしれないとのことです。
講座を通して触感、においなどを感じながらキノコの生態を学び、都会でも多くの自然が存在してお互いが関係しあって生きていることを知りました。

※浜離宮恩賜庭園より特別な許可を得て、講師のみが観察のために必要な場合に限り、キノコを採取しています。(持ち帰りはしていません)
通常はキノコを含め、草・花・石など園内にあるものの採取、持ち帰りは禁止されています。


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