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【終了しました】秋のビオトープ研究室
2024年10月20日(日)実施
ビオトープは、昆虫などの生きものが暮らす場所のことです。エコプラザのビオトープの池にはメダカやヤゴが生息しています。都会の小さなスペースでも、植物と水辺の環境を整えることで、生きものが住むことができます。本講座はエコプラザのビオトープと有栖川宮記念公園をフィールドに、秋の身近な生きものについて学ぶ全2回の連続講座です。実は様々な生きものが暮らす都会の自然環境の中で、生きものの見つけ方のコツや観察方法、ビオトープの管理を体験しましょう。
この講座を受講した方は、エコプラザの ※キッズクラブ に入会できます。
※キッズクラブはエコプラザの連続講座「ビオトープ研究室」を修了した子どもたちが登録し、キッズクラブ向け自然観察活動等(不定期)に参加できます。
日時(予定) | 第1回 9月22日(日・祝) 10:30~12:00 第2回 10月20日(日) 10:30~12:00 (受付は各回10:15~) |
会場 | ※第1回と第2回で開催場所が異なります。 第1回 港区立エコプラザ 第2回 有栖川宮記念公園 ※天候やその他の事情により、変更になる場合があります。 |
対象 | 港区在住・在学の小学3~6年生 |
講師 | 山本 達也氏(ビオトープ管理士/農家) |
定員 | 10名(抽選) |
参加費 | 無料 |
持ち物 | 長袖、帽子、軍手、タオル、飲み物 ※スカート、サンダルは不可。 |
【当日の様子】
第1回 2024年9月22日(日・祝)実施
まず最初に、ビオトープとは生きものが暮らしている場所であると説明がありました。その後、ビオトープで植物や生きものの観察をしました。池にはガマが生えていました。ガマは水辺の斜面などに根を張り、地形が崩れるのを防いでくれます。しかし人工の池に生えた場合では、ガマが増えすぎると根が広い範囲にまで広がり、底面に敷いてある防水シートを根が破ってしまうことがあるため、ガマが増えすぎないように注意が必要だそうです。
池からヤゴとメダカを採取しました。ヤゴは土に潜る性質があるため、土ごと網ですくい上げるとよく見つかるそうです。採取した生きものは虫メガネを使い体の特徴を観察しました。
都会でも、水辺や緑地など生きものが住める環境を整えることで小さな生きものが生息し、命の循環が生まれることを学びました。
第2回 2024年10月20(日)実施
有栖川宮記念公園で生きものの観察をしました。園内は様々な植物が生え、川もあることからエコプラザのビオトープでは見られない生きものを発見しました。
林のそばにヒメジャノメが飛んでいました。ヒメジャノメは幼虫の時にササを食べて育ちます。園内にササがある有栖川宮記念公園は、生息しやすい環境のようです。
小川で講師がハゼの仲間を採取しました。ハゼは流れのゆるやかな水辺に生息します。川下の池ではコイが生息しており、水草だけでなく小さな生きものも捕食しますが、川と池の間を区切り、コイが入れないエリアを作ったことで、ハゼなどの小さな生きものも育ち、生物多様性を高める工夫がしてあるそうです。
有栖川宮記念公園では、都会の中で貴重な自然に出会えますが、生態系を守っていくために、在来種の保護につながる工夫や外来種の駆除など人間の関わりが大事だと学びました。