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【終了しました】生ごみがエネルギーに変わる?~メタン発酵とは~

2023年3月15日(水)実施

首都圏では、大量の食品廃棄物が発生しています。これらの食品廃棄物の大部分は、リサイクルが可能であるにも関わらず、焼却され、灰は埋立処分されています。バイオエナジー株式会社は港区小中学校の給食残渣(ざんさ)なども受け入れ、メタン発酵によるリサイクルを行っています。本講座では、メタン発酵とは何か?を始め、その特長や今後の課題を解説します。また、バイオガス化とリサイクルについて学びます。食品廃棄をできるだけ出さない暮らしについても考えてみましょう。

※小学4年生からお申込みいただけますが、講座内容は大人向けです。

日時2023年3月15日(水)18:30~20:00(受付は18:15~)
会場港区立エコプラザ
対象港区在住・在勤・在学を中心とした小学4年生以上の方(区外の方も参加できます)
講師中北 篤史氏(バイオエナジー株式会社 事業開発部)
定員30名(先着)
参加費無料
持ち物筆記用具

【当日の様子】
まず最初に、バイオエナジー株式会社が取り扱う生ごみはどのようなものかの説明がありました。港区の小学校給食の食べ残しは1年間に約220トン(26校分)受け入れているそうです。次にメタン発酵の仕組みについて解説があり、自然界に存在するメタン菌が生ごみを分解することでバイオガスが発生することを学びました。その発生したガスを都市ガスや電気などに変換し、家庭へ供給したり自社工場内で利用したりしています。メタン発酵処理の特徴として、飼料化や肥料化に比べ安定したリサイクル循環ができることや、二酸化炭素の発生が抑えられることが挙げられました。飼料化の場合、多くが豚のエサになりますが、季節によりエサの消費量が減少したり、コレラなどの病気により豚が全滅する場合もあり、供給先がなくなった結果、廃棄となっています。現状は食品ロス対策が進んだこともあり、生ごみの発生量が減少していますが、それでも尚発生する生ごみを、環境負荷の少ない方法でリサイクルさせているとのことです。また、今後の課題として企業・市町村のリサイクルの取組の強化に加え、私たち一人ひとりの「まずはごみを出さない」心がけが必要だと説明がありました。
講座を通して、生ごみがエネルギーに変わる仕組みを学び、私たち一人ひとりが食品ロスを防ぐためにできることを改めて考える機会になりました。


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