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9月~2月 18:00~20:00【全6回】マシンガンズ滝沢さんと学ぶサステナブルライフ養成講座~地球と人に優しい未来のためのアクションを~
この講座は、「ごみ問題」「フェアトレード」「再生可能エネルギー」「森と海」「コミュニティ」など、様々な視点から環境問題について学び、仲間とともに持続可能な暮らしを実現するためのアクションにチャレンジするための養成講座です。各分野の専門家によるレクチャーとワークショップ、また、参加者同士の対話(※ダイアログ)により、深い学びを生み出します。各回の最後は、持続可能な暮らしのためのアクションを考え、それぞれの生活の中でチャレンジしていただきます。第1回目の講師にお招きする、お笑い芸人兼ごみ清掃員のマシンガンズ滝沢さんには、第2回目以降も、講座を学ぶ受講生としてみなさんと一緒に参加していただきます。最終回では、グループによるアクションプランの発表会を行います。持続可能な社会を目指し、みなさんのサステナブルライフを実現するために、滝沢さんと一緒に学んでみませんか。ぜひ奮ってご参加ください。
※対話(ダイアログ)とは…知識や情報ではなく、自身の経験をベースに考えや感じたことを話し、自らの考えを保留し、お互いの考えの背景を理解しながら、共通のテーマについて新しい意味や捉え方を共に発見していく探究的な話し合いのあり方です。個人が意見や考えを所有し正しさをジャッジするのではなく、個人的な想いや体験をオープンに語り合い、深く探究することによって、新しい意味やアイデア、行動が生まれることを大切にします。
【昨年度第1回の様子】
【昨年度第6回(最終回)の様子】
【昨年の講座レポートはこちら】
https://minato-ecoplaza.net/eco-event/report/230923_240210_sustainable-life/
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■各講座内容■
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【第1回】「ごみ清掃から学ぶ環境問題」 講師:滝沢 秀一氏(お笑い芸人兼ごみ清掃員) ──────────────────────────────────────────── 持続可能な暮らしや社会を考える際に、一番の問題になっているのがごみの問題です。使ったものがごみではなく、資源として社会の中を循環するようにすることが、持続可能な社会を考える上で大切です。お笑いコンビ「マシンガンズ」として活動するかたわら、ごみ清掃員として働く滝沢秀一さんが、自身の体験から見えてくるごみ問題やごみを資源にするための工夫についてお話しします。また、環境アクションを実施していく際に大切なことについて事例をもとに解説します。ごみを出さない社会のために私たちができることについて考えます。 |
【第2回】「価格以外の価値とは?~フェアトレードから考える環境アクション~」 講師:鈴木 啓美氏 (フェアトレード専門ブランド「ピープルツリー」広報・啓発担当) ──────────────────────────────────────────── 環境に配慮した商品は高いと言われますが、本当にそうでしょうか?食の美味しさ、服の着心地、顔の見える生産者とのつながり、自分の代わりに地球を大切にしてくれている人たちへの応援など、「買い物」には普段は意識しない様々な価値が内包されています。この回では、商品の素材生産の現場や製造過程などで起きている貧困問題や環境問題について学びながら、「買い物」が社会や私たちに与える影響や、私たちができる地球にやさしいアクションについて考えます。 |
【第3回】「顔の見える電力の話!~再生可能エネルギーと暮らしをつなぐ~」 講師:梶山 喜規氏(株式会社UPDATER 取締役 SX事業開発本部 本部長) ──────────────────────────────────────────── 2016年に電力自由化が始まって8年が経ちますが、私たちはどこまで電気について自由になったのでしょうか?再生可能エネルギーの大切さについて頭では分かっていても、自分の生活とつなげて考える機会がないのが現状です。この回では、発電所から家に届くまでの電気の仕組みや電力自由化について改めて学び、エネルギーについて私たちができるアクションについて考えます。 |
【第4回】「あなたの飲み水のふるさとの森さがし!~流域思考で考える水問題~」 講師:橋本 淳司氏(水ジャーナリスト) ──────────────────────────────────────────── 水道をひねればいつでも飲むことができる水は、必ずどこかの森と流域につながっています。この回では、自分の家の飲み水がどこの流域から来ているのか、飲み水のふるさとの森さがしを実施します。森林保全と水の関係、森と海の関係についても解説します。私たちの暮らしを支えている自然環境を意識することで、持続可能な暮らしに必要な視点を学びます。 ※流域とは…降った雨や溶けた雪は地表を流れて川に流れこみます。雨や雪が流れ込む範囲をその川の流域といいます。集水域(しゅうすいいき)と呼ばれることもあります。 (国土技術政策総合研究所ホームぺージより引用 https://www.nilim.go.jp/lab/rcg/newhp/yougo/words/096/096.html) |
【第5回】「アクションが生まれるコミュニティの作り方」 講師 鈴木 核氏(元ドローダウン・ジャパン・コンソーシアム理事) ──────────────────────────────────────────── サステナブルな暮らしを実現したい、地球にやさしいアクションがやりたいと思っても、行動に移すのは難しいものです。そこで背中を押してくれるのが仲間の存在です。同じ目的の人同士でコミュニティを作り、思いや悩みを共有しながら一緒に活動することで、行動のハードルがグッと下がります。この回では、講師の実践事例を元に、どのようにコミュニティを作るのか、また対話を通じて自発的なアクションが生まれるプロセスについて解説します。アクションや活動が継続するためのコミュニケーションについて一緒に考えましょう。 |
【第6回】「サステナブルライフを実現するためのアクションへ」~グループ発表&未来ダイアログ~ ──────────────────────────────────────────── 参加者グループによる、自分たちの暮らしをサステナブルなものに変えていくためのアクション、また、持続可能な社会を実現していくためのアクションについて発表を行います。後半は、連続講座で学んだことや私たちが目指したい未来について対話し、これからのアクションを継続していくための気づきを得ます。 |
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■講座後は、アクションの継続をサポート!■
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アクションを継続していくことは大変なことです。思い通りにいかないこともあるでしょう。学校や仕事、家事育児が忙しく、時間が取れなくなるかもしれません。そんな中でも「この活動をしていきたい!」という熱を維持できるのは、仲間の存在が大きいでしょう。この連続講座に参加し、6ヶ月の旅を共にしたみなさんが、講座後も定期的に集まり、近況報告や悩みを共有できる場所を作り、みなさんの活動をサポートしていきます。また、講座の修了者は※エコプラザ・コミュニティー・メンバー(ECM)に登録が可能で、希望者はエコプラザの企画にボランティアとして参加することができます。
※エコプラザ・コミュニティ・メンバー(ECM)とは …エコプラザの指定講座を修了した方を中心に、学んだ知識を活かし積極的に社会に貢献していただくための会員制の環境活動グループです。登録者は、 エコプラザのサポーターとして企画や講座などの運営ボランティアに携わることができます。
日時 | 2024年9月~2025年2月全6回 【日程】 <講座> 第1回 2024年9月25日(水) 第2回 2024年10月16日(水) 第3回 2024年11月20日(水) 第4回 2024年12月11日(水) 第5回 2025年1月21日(火) 第6回 2025年2月19日(水) 【時間】 18:00~20:00(受付は17:45~) |
会場 | 講座:港区立エコプラザ |
対象 | 港区在住・在勤・在学を中心とした中学生以上の方(区外の方も参加できます) |
講師 | 滝沢 秀一氏(お笑い芸人兼ごみ清掃員) 【プロフィール】 1976年、東京都生まれ。太田プロダクション所属。東京成徳大学在学中の1998年、西堀亮とお笑いコンビ「マシンガンズ」を結成。「THE MANZAI」で認定漫才師に選ばれるなどコンビとしての実績をあげている中、2012年、妻の妊娠を機に、ごみ収集会社で働きはじめる。ごみ収集の体験をもとにSNSや執筆、講演会などで発信している。2018年、エッセイ『このゴミは収集できません』(白夜書房)を上梓したあと、 漫画『ゴミ清掃員の日常」(講談社)、『ごみ育』(太田出版)などを出版。2020年10月、環境省『サステナビリティ広報大使』に就任。同12月、消費者庁『食品ロス削減推進大賞』の委員長賞を受賞。 鈴木 啓美氏(フェアトレード専門ブランド「ピープルツリー」広報・啓発担当) 【プロフィール】 「お買いものをするなら、生産者を支援できる仕組みのものを!」と小学4年生で教わったのが、フェアトレードとの出会い。20年以上のピープルツリー愛用者としての経験から、フェアトレードを身近に感じ、生活の中に楽しく取り入れてもらえるよう、メディア対応、記事制作、イベントやトークセミナー「フェアトレードの学校」の企画&講師などを務める。開発教育協会発行『服・ファッション』共同執筆(消費者教育教材資料表彰2023「消費者庁長官賞」受賞) 梶山 喜規氏(株式会社UPDATER 取締役 SX事業開発本部 本部長) 【プロフィール】 東京電力株式会社にて小売料金戦略策定などに従事。その後、出光興産株式会社、株式会社エネットを経て2019年にみんな電力株式会社(現:株式会社UPDATER)に参画。2022年7月、取締役に就任。再生可能エネルギー電力の調達から小売まで脱炭素事業を統括。 橋本 淳司氏(水ジャーナリスト) 【プロフィール】 水ジャーナリストとして水問題やその解決方法を調査、さまざまなメディアで発信している。水問題に関する近著に『水道民営化で水はどうなる』(岩波書店)、『水がなくなる日』(産業編集センター)、『通読できてよくわかる水の科学』(ベレ出版)、『日本の地下水が危ない』(幻冬舎新書)など。「Yahoo!ニュース 個人 オーサーアワード2019」受賞。 鈴木 核氏(元ドローダウン・ジャパン・コンソーシアム 理事) 【プロフィール】 自動車メーカーで海外市場向けの商品企画を担当し、欧州駐在を含め、世界各国を周っていたが、ある時「地球が好きだ」ということに気づき、メーカー勤務を続けながら仲間とNPO法人セブン・ジェネレーションズを立上げる。また、地元の市川市でも環境市民会議メンバーを務めるなど、幅広く活動を行う。2018年、「ドローダウン~地球温暖化を逆転する100の方法~」と出会い、日本で広める活動および出版を実現する活動を始め、2020年12月に出版される。ドローダウンの解決策を実行に移す勉強会を主催するなど、市民が参加できる活動を行っている。 |
定員 | 連続参加:30名(先着) 単発参加:各回10名(先着) |
参加費 | 連続参加:7,000円(全6回分) 単発参加:各回1,500円 |
持ち物 | 筆記用具 |
申込み方法 | 2023年8月14日(水)10:00~申込み開始 「連続参加」「第1~3回単発参加」の申込みは終了しております。 第3回は若干名、お席がございますので、参加希望の方は直接会場にお越しください。 多数の場合はお断りさせていただくことがございます。 引き続き、各回の単発参加の申込みを受付けております。申込み開始日は下記をご参照ください。 【単発参加】 第2回 2024年9月11日(水) 第3回 2024年10月16日(水) 第4回 2024年11月6日(水) 第5回 2024年12月17日(火) 第6回 2025年1月15日(水) ※すべて10:00~申込み開始 下記の申込みフォーム、またはお電話でお申込みください。申込みフォームからのお申込みは、受付メールを自動送信しております。定員に達した後の受付については、お断りのメールをお送りすることがございます。そのような連絡メールが届かない場合は、ご参加確定となります。 |
【当日の様子】
第1回 2024年9月25日(水)実施
レクチャーでは、まず最初にごみの最終処分場の説明がありました。全国の最終処分場の寿命の平均はあと23.5年と言われています。捨てるごみを減らすことで最終処分場の寿命を延ばすことができるとのことです。次に食品ロスについて説明がありました。秋になると、お米や果物などがごみに出されることが多くなるそうです。「期間限定商品」や「ふるさと納税」などで、必要性を考えず「とりあえず」の気持ちで購入したものなどは、ごみになることが多いのではないかと説明がありました。その他に、使用済みペンや歯ブラシ、ぬいぐるみ、カイロ、紙コップなど、様々な素材別回収が増えてきていることや、回収場所にイスやテーブルを置き市民の交流の機会を作ることで、壊れた家具を修理するなどの市民活動や多世代交流が進み地域活動が活発になった事例などの紹介がありました。物の終わりを考えて購入することや、ごみを減らすことと私たちの暮らしをつなげる工夫が大切とのことです。
後半は、ワールドカフェ形式の対話を実施しました。4人ごとにテーブルに分かれて、「ごみが私たちに伝えているメッセージは何だと思いますか?」をテーマに、それぞれが考えたことや思ったことなどを自由に話し合いました。
最後に、今日からチャレンジしたいアクションや今日の学びなどをポストイットに書き、模造紙に貼って共有しました。「どう捨てるかを考えてから購入する」「使い方を工夫しごみにしない努力をする」「楽しくごみについて考える機会を作る」などが書かれました。
講座を通じて、ごみの現状や課題を知り、自分にできることを考える機会となりました。
【当日の様子】
第2回 2024年10月16日(水)実施
レクチャーでは、まず最初に、フェアトレードが必要な背景について説明がありました。現在、世界の農地で大量の農薬による土壌汚染が発生し、また、製品の製造過程おける水質汚染の被害も増えていると言われています。商品の輸送では、多くの二酸化炭素を排出し地球温暖化を促進していると言われています。これらの影響により、農作物が不作となり、途上国の人々の貧困問題にもつながっています。このような環境問題や貧困問題をビジネスの力で解決を目指すのがフェアトレードの目的です。製品を購入する側が「どこで誰が作っているか」をしっかり把握し、土も水も汚さず、温室効果ガスの排出を減らしているオーガニックなものを選ぶことで、二つの問題を同時に解決できると説明がありました。
後半は、ワールドカフェ形式の対話を実施しました。4人ごとにテーブルに分かれて、「“選ぶ力”を高めるために、あなたが大切にしたいことは何ですか?」「地球にも人にも優しい行動をとるために、私たち(あなた)に必要なことは何ですか?」の二つのテーマから一つをグループごとに選び、それぞれが考えたことや思ったことなどを自由に話し合いました。
最後に、今日からチャレンジしたいアクションや今日の学びなどをポストイットに書き、模造紙に貼って共有しました。「全ての人の幸せにつながるかを意識する」「買う前に、知ること、学ぶことを大切にする」「今までの当たり前に疑問を持ち、常に関心を持ち続ける」などが書かれました。
講座を通じて、フェアトレードについて学び、自分にできることを考える機会となりました。
■お問い合わせ■
港区立エコプラザ
TEL:03-5404-7764(受付時間:9:30~20:00)
※天候や交通機関の運行状況およびその他の事情により、講座が中止、変更になる場合がございます。予めご了承ください。