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【終了しました】映画「もったいないキッチン」上映会

2025年3月8日(土)実施
日本各地で捨てられてしまう食材を救出し、おいしい料理に変身させる試みを追ったドキュメンタリー映画の上映会です。「もったいない」という言葉は仏教用語を由来とした、あらゆるものを無駄にしないという考えに加え、命あるものに対する畏敬の念が込められている、日本独自の言葉です。そのような考えが存在しながらも、日本の食品ロスの量は世界でもトップクラスで、飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料支援量とほぼ同等に相当します。また、約半数が家庭から出されており、金額にして一家庭年間約6万円のまだ食べられる食べ物が捨てられていると言われています。映画では食材を余すところなく使う料理や、自然の蒸気を使った料理など、食品ロスの解決につながるものや省エネにつながるものなど、様々なアイデアが登場します。家庭で「もったいない」捨て方・使い方をしている食材がないか改めて見直すことをきっかけに、これからの日本の食のあり方についても考えてみませんか?

※映画は日本語字幕版で上映します。

日時2025年3月8日(土)10:00~11:45(受付は9:45~)
会場港区立エコプラザ
対象港区在住・在勤・在学を中心とした小学4年生以上の方
(区外の方も参加できます)
定員20名(先着)
参加費無料

【当日の様子】
まず最初に、日本での食品ロスは年間約643万トンで都民が一年で食べる量に等しいと説明がありました。また、廃棄された食品を発酵させてブタなどのエサに再利用させている工場システムの紹介がありました。主にレストラン、コンビニ、デパートから出たものが回収されており、売れ残り、形の悪いもの、箱の傷で売れなくなったものなどが廃棄されているとのことです。また、納品時間に間に合わない場合のペナルティを回避するため発注前に作りだすことで、作りすぎが発生するというシステムの問題点についても説明がありました。
その後、監督であり映画案内人のダーヴィド氏が日本全国を回って廃棄された食品で料理をする旅が始まりました。その中で、食材を余すところなく使う精進料理、地熱を使った料理、野草などを利用した料理、コンポストによって食品残渣を堆肥化し、その堆肥を利用して住民たちが畑で野菜を育てる循環システムなど、地域や暮らしに合ったそれぞれの食品ロス解決策や省エネ、プラスチック問題の解決にもつながる工夫や活動が紹介されました。
出演者の「食べ物を捨てることは命を捨てることだと考えることができれば、食品ロスは減らせるのではないか」「自然の恵みをいただかないことも“もったいない”ことである」などの考えも示されました。
参加者からは、「フードロスを心がけているが今日の映画から食べ物から生き方について勉強になった」「出演されたすべての人達の活動や考え方に感銘をうけました。」などの感想がありました。
食品ロスの問題や様々な取組を知ることに加え、食べ物に対する考え方を見つめ直す機会になりました。


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