ECOパレット講座「マダガスカルにみる動物の進化と環境変動」講座を開催しました

2019年3月2日(土)
(一財)進化生物学研究所研究員の橋詰二三夫氏を講師に迎え、「マダガスカルにみる動物の進化と環境変動」講座を開催しました。
まずマダガスカルの言語、文化、気候、風土、位置、日本からの行き方など、写真を交えながら説明がありました。
マダガスカルの動植物の約90%が固有種であり、多様性に富む理由は、他の大陸の影響を受けなかったことに加え、地域ごとの気候環境が大きく異なるためであることを学びました。日本でも有名なキツネザルも、生息する地域の環境への適応のため多様化し、何十種類にも分かれているとのことでした。
絶滅種であるマダガスカル固有種のエピオルニス(鳥類)についての解説があり、卵のかけらの化石を観察しました。
食用や薬草としても活用されている、昆虫や植物についても学びました。
最後に、森林破壊とバオバブの危機についての説明がありました。
元々バオバブは森林の中に生えていたが、人間がそれ以外の木を伐採して耕作地にしたため、直接熱帯低気圧の直撃を受けることになり、損傷しているものも多く、森林の伐採は自然環境に大きな影響を与えているとのことでした。
マダガスカルの歴史や気候に伴う動物の進化、現地の人々の生活を学びながら、森林破壊問題や、人間と自然の共生の大切さを考える機会になりました

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