【終了しました】水のふしぎサイエンスラボ~自由研究のヒントがいっぱい~②

2019年8月2日(金)実施 
水はとても身近な存在であり、私たちの生活になくてはならないものです。一方で、あらゆる物質のなかで、もっとも不思議な性質をもっていると言われています。例えば、「温まりにくく冷めにくい」「液体の水のほうが固体の氷より重い」「いろいろな物質を溶かすこと」など。これらの水の性質が、地球やそこに暮らす生き物の生活を支えています。
今回の講座では、水の不思議な性質がわかる実験を行います。「身近な水の水質調査」や「食べものを作っているときに使われている水の量を当てるクイズ」、「チーム対抗の水を汚す物質探しゲーム」などを行います。
また、水不足、水質汚染、気候変動など、日本や世界の水問題について解説します。自由研究のヒントがいっぱいの講座です。

日時2019年8月2日(金)14:00~15:25(受付は13:45~) 
会場港区立エコプラザ
対象港区在住・在学の小学4~6年生
講師橋本 淳司氏(水ジャーナリスト)
定員20名(先着)
参加費無料

【当日の様子】
水質の実験では、紙コップ1杯の水に牛乳と醤油を一滴垂らしただけで、生きものが住めないくらい汚れた水になることを学びました。汚れた水を生きものが住めるくらいにするには、ラーメンのスープ(200ml)はバケツ99杯、味噌汁 (200ml) は141杯、天ぷら油(500ml)は9900杯の水が必要で、台所から流す生活排水がどのくらい水を汚してしまうかを学びました。直接使用する水だけでなく、輸入している食べ物が生産過程でどのくらいの水を使っているかを考える仮想水(バーチャルウォーター)の話がありました。「どの食べものがいちばん水を使うか?」をクイズ形式で考え、ホットドッグの仮想水は494ℓ、カレーライスは751ℓ、チャーハンは770ℓ、ビーフステーキは4330ℓと説明があり、牛肉を作るのに大量の水を使うことを学びました。水を汚す物質探しゲームでは、ゴミの埋立や不法投棄によって地下水が汚れてしまうことを学びました。
最後に、気候変動についての説明があり、温暖化により水の多い国では今まで以上に台風や豪雨が増え、水が少ない国ではさらに水が蒸発し水不足になっている世界の状況について学びました。


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