【終了しました】紙の望遠鏡作り~東京の夜空の明るい理由~

2019年8月4日(日)実施
夜の空に輝く一面の星空は、いまや都会から離れ、街の明かりの少ない山や海まで行かなければ目にすることが難しくなりました。しかし、望遠鏡を覗けば、都会でも月のクレーターや土星の環などがはっきり見え、私たちの身近に星空や宇宙があることを教えてくれます。この講座では、紙製の望遠鏡キットを組み立てます。また、東京の夜空の明るさの原因、大気汚染との影響について学びます。

<使用する望遠鏡キットについて>
2009年の「世界天文年」の公式小型望遠鏡としても採用されたものです。国立天文台主催の公開講座「やさしい天文教室」をはじめ各地の公民館、児童センター、科学館、博物館、学校の公開講座などで教材として採用されています。
倍率は35倍ですので、観望の時は、カメラの三脚などに取り付け、ブレをしっかりと固定する必要があります(キットに三脚はついておりません)。

日時2019年年8月4日(日)14:00~16:30(受付は13:45~) 
会場港区立エコプラザ
対象港区在住・在学の小学生とその保護者
講師皆川 敏春氏(星のソムリエ(R)みたか)
定員15組(先着)
参加費1,500円

【当日の様子】
紙の望遠鏡を製作しながら、天体望遠鏡の仕組みや歴史について学びました。製作した望遠鏡は、筒の前方に対物レンズ、目の側に接眼レンズという二つのレンズがあり、「屈折型望遠鏡」と呼ばれています。眼鏡職人が発明した望遠鏡を初めて天体観測に用いたのがガリレオといわれています。レンズの技術発展により、今はガリレオの時代より質の良いレンズになっており、同じ仕組みの望遠鏡でも格段にきれいに星が見えるようになっています。
8月中旬に見られる星の説明では、星を観測していると星が少しずつ動いていることが確認でき、これは地球が自転していることの証拠です。
最後に、東京の星空の明るさについての説明がありました。地球温暖化により湿度が高くなり、大気中の水蒸気にネオン広告やビルからの人口光が反射し、以前より夜空が明るくなっています。排気ガスや大気中の塵も光を反射し、夜空を明るくする原因になっています。
望遠鏡作りを通じて、天体観測への関心を持つとともに、地球温暖化や大気汚染について学べる機会となりました。


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