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【終了しました】ファッション業界における環境保全vol.4~大量廃棄と消費について考える~

※本講座は、新型コロナウイルス感染症の都内での発生状況を踏まえ、感染の拡大を防止するため、オンライン開催(エコプラザ又は自宅等での視聴となります。)に変更させていただきます。
※エコプラザで受講される場合は、スクリーンでの視聴となります。

2021年1月23日(土)実施

ファッションと環境保全の関係について考える全4回の講座です。ファッション業界では、新品のまま大量の洋服が廃棄されており、その数は、日本だけでも年間10億枚以上と言われています。第4回目は、『大量廃棄社会』著者の二人を講師に迎え、洋服の大量生産と大量廃棄に至る構造を学びます。また、日本のアパレル産地における技能実習生の劣悪な労働環境についてもお伝えします。更に、近年ファッション業界が推進しているリサイクルや、リサイクル素材で生産することが根本的な解決になるのかどうか、これからのファッション業界の取組について解説します。このような現状を知り、消費者としてできることは何かを考えます。

日時2021年1月23日(土)14:00~15:30(受付は13:45~)
会場オンライン(Zoomミーティング)、港区立エコプラザ
対象港区在住・在勤・在学の中学生以上の方を中心にどなたでも
講師仲村 和代氏(朝日新聞 マーケティング部員)


【プロフィール】
2002年、朝日新聞社入社。大分、長崎、福岡などを経て東京社会部。子育て、労働、メディアなど幅広い取材に関わる。SDGs関連の企画に参加し、その取材を元に2019年、共著『大量廃棄社会』(光文社新書)を出版。著書にコールセンターでの労働問題を扱った『ルポコールセンター』(朝日新聞出版)など。現在はマーケティング部所属。

藤田 さつき氏(朝日新聞 オピニオン編集部記者)


【プロフィール】
2000年、朝日新聞社入社。大阪社会部、文化くらし報道を経て現職。家族や多様性、消費などについて取材。取材班の出版物に『平成家族』(朝日新聞出版)など。
定員20名(先着)
参加費無料
持ち物筆記用具

【当日の様子】
日本で年間に捨てられる新品の服が10億着を越える原因の一つとして、供給量が倍増した半面、消費量は横ばいであることが挙げられました。過剰な大量生産は、生産過程を海外に移し、安価で大量発注することにより起こるとの説明がありました。また、廃棄するのは毎年の流行・早いサイクルの存在や、値崩れを防止し、ブランドを保護するためといった理由があります。食品ロスやゴミ問題に比べ、服の廃棄問題が取り上げられにくい背景には、「リサイクルされているからそれでいいという印象」があるが、実際には化学繊維などリサイクルできない素材の物が多いとのことです。
更に、生産者の低賃金や長時間労働などの問題も抱えており、日本の技能実習生も例外ではないことを学びました。
最後に、必要な量だけ生産・仕入れをする企業の紹介があり、少しずつ企業の意識に変化が見られることを学びました。
消費者の行動が企業や投資家にも影響を与える意識を持ち、環境や人に配慮した商品を選択する重要さを考える機会になりました。


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