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【終了しました】コスメ×エコ~メイクと環境の関わりを知ろう~

2021年10月30日(土)実施

私たちの生活を彩る化粧品は、環境と密接につながっています。例えば、ファンデーションなどに含まれるシリコーン(ケイ素をもとにした人工化合物)成分は、洗顔により海へ流出し、海洋生物の内臓を傷つけています。また、日焼け止めに使われる紫外線吸収剤はサンゴの白化につながるといわれています。さらに石けんや洗剤などに使用されるパーム油は、熱帯林の伐採による野生動物への影響や、気候変動の問題に加え、農園での児童労働などさまざまな懸念が生じています。この講座では、何気なく選んでいる化粧品を通して、ヒトへの影響や、環境、社会との関わりについて考えます。
また、無農薬栽培した植物から作るオーガニックコスメや動物性原料を使用しないヴィーガンコスメについても解説します。
※参加者には粗品(石けんなど)を差し上げます。

日時2021年10月30日(土)14:00~15:30(受付は13:45~)
会場港区立エコプラザ
対象港区在住・在勤・在学の中学生以上の方を中心にどなたでも
講師小松 和子氏(一般社団法人ナチュラルライフ&ビューティーアソシエーション 代表理事)
定員20名(先着)
参加費無料
持ち物筆記用具

【当日の様子】
まず、化粧品による環境への影響の例として、マイクロプラスチックの説明がありました。プラスチックは容器だけではなく、シリコーンなどの成分としても様々な製品に含まれています。日焼け止めに使われるオキシベンゾンなどの紫外線吸収剤は、海水浴や入浴時に流出し、海中のサンゴの白化を引き起こしているそうです。また、化粧品や食品に含まれるパーム油の多量使用により、深刻な熱帯雨林破壊が起きていると説明がありました。更に、落ちにくい口紅に含まれる合成色素や、衣類の柔軟剤に使用される合成香料など、一部の合成化学成分は、環境だけではなく、人体への影響も懸念されているそうです。昨今では、「オーガニックコスメ」や「ナチュラルコスメ」など、様々な呼称があるものの、実際の成分を見ると、わずかなオーガニック成分のみ配合している製品もあるため、成分や認証を確認し、自分の肌に合ったものを選ぶことが大切だということです。
講座を通して、自然環境が私たちの消費と深く関わっていることを学び、日々の選択を改めて考える機会となりました。


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