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【終了しました】持続可能なファッションを考えるvol.3~自分らしいSDGs 篠原ともえのクリエイションを通じて~

2021年12月5日(日)実施

最近さまざまな場面で「SDGs」という言葉を目や耳にします。今やグローバルスタンダードとなっているこの取組を、今回の講師である篠原ともえさんが、ファッションを軸とした自身のクリエイションを紹介しながら、創作におけるSDGsへの向き合い方についてお話しします。それは何も壮大でむずかしいものではなく、先人の知恵から学ぶことや、少しの配慮、視点の転換によって導き出すことができます。そうしたアイデアをふんだんに盛り込んだ近年の制作における姿勢や新作などもご紹介します。一人ひとりが無理なく掲げられる「自分らしいSDGs」を篠原さんと一緒に考え、日々の暮らしに取り入れてみませんか。

日時2021年12月5日(日)14:00~15:00(受付は13:45~)
会場港区立エコプラザ、オンライン(Zoomミーティング)
対象会場:港区在住・在勤・在学の中学生以上の方
オンライン:港区在住・在勤・在学を中心とした中学生以上の方
講師篠原 ともえ氏(デザイナー/アーティスト)

【プロフィール】
1995年歌手デビュー。文化女子大学(現・文化学園)短期大学部服装学科デザイン専攻卒。映画、ドラマ、舞台など歌手・女優活動を経て、現在はイラストレーター、テキスタイルデザイナーなどさまざまな企業ブランドとコラボレーションするほか、衣装デザイナーとしてもアーティストのステージ・ジャケット衣装を多数手がける。2020年、アートディレクター・池澤樹と共にクリエイティブスタジオ「STUDEO」を設立。同年7月に開催した展覧会「SHIKAKU -シカクい生地と絵から生まれた服たち-」では、サステナビリティと向き合い廃棄となる余剰の生地を余すことなく使い切る衣装作品などを展観した。
~講師からの声~
サステナビリティってなんだろう?私も最初はむずかしく考えていましたが、できることから始めてみることが大切なんだと気づき、自身のクリエイションに取り入れるようになりました。SDGsについては私もみなさんと一緒。まだまだ学ぶところが多いですが、そんな私の創作や作品を通じて、ともに考えながら「自分らしいSDGs」を見つけてみませんか。
定員会場:15名(抽選)
オンライン:100名(先着)
参加費無料
持ち物会場:筆記用具

【当日の様子】
まず最初に、学生時代に描いていた洋服デザインの絵の紹介がありました。また、卒業制作のドレスは小さい時に着用していたバレエの衣装を土台に、自宅に余っていた生地やおもちゃを付けて制作したもので、元々「もったいない」といった意識を持っていたとの話がありました。デザイナーとして仕事をしていくにあたり、アパレルに関する様々な資料を読み込む中でSDGsについて知り、今後SDGsを無視してデザイナーの仕事をすることはできないと感じたそうです。その後「ずっと愛せるSDGsとは何か」を考える中で、祖母が作った着物を見て、着物にまつわるモノ作りに焦点を当てることになった経緯が説明されました。着物は布から余りを出さず100%使用することを目標としており、実際に95%程度使用されているそうです。また、残りの布は縫製・染めを誰が行ったかや、素材が筆で明記されており、タグとして利用されています。一方洋服は生地の60~70%程度の使用であり、四角を基調とした着物の造りは日本人が持つ、素材を余すところなく使う考え方が活かされています。講師は、四角を元にできる限り余剰布を出さない様々なデザインを生み出すだけでなく、生分解性の生地や、通常は捨てられている余りの生地も活用した作品作りを行っています。
講座を通して、好きなものに向き合うことで自分なりのSDGsが実践できることを知り、私たち一人ひとりが無理なくできることは何かを考える機会になりました。


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