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【終了しました】海の現状を知ろう!Vol.3~魚食と私たち~

2022年11月9日(水)実施

※本講座はオンラインで実施します。
オンラインはZoomを利用します。はじめての方は当日使用するパソコン、スマートフォン、タブレットでZoomが視聴可能かご確認ください。

私たちは日々当たり前に魚を食べていますが、いずれ魚を食べられなくなる日が来るかもしれません。日本の漁業生産量は、環境の変化などを理由に、1984年をピークに年々減少し続けています。その一方、大きさが小さく不揃いである、漁獲高が不安定で流通ルートに乗らないなどの理由で、大量の魚が未利用魚として廃棄されています。
この講座では、未利用魚をサブスクリプション制で家庭に販売するサービスを展開している講師から、食にまつわる魚の現状を学びます。これからも魚を食べていくために、私たちにできることを考えましょう。
※vol.1、vol.2を受講していなくてもお申込みいただけます。

日時2022年11月9日(水)19:00~20:00(受付は18:45~)
会場オンライン(Zoom)
対象港区在住・在勤・在学を中心とした小学4年生以上の方(小学生以下は保護者同席)※区外の方も参加できます
講師井口 剛志氏(株式会社ベンナーズ 代表取締役)
定員40名(先着)
参加費無料

【当日の様子】
まず最初に、未利用魚についての説明がありました。未利用魚とは、市場に出回らない魚のことです。その理由は、傷がついている、漁獲量が多すぎる、または少なすぎる、加工がしにくい魚である、知名度がない魚である、など様々です。未利用魚は総水揚げ量の30%が廃棄されており、その量は約132万トンになるとのことです。講師は未利用魚を加工し、ミールパックとして販売する事業を通じて、未利用魚の廃棄問題に取組んでいます。次に、水産資源減少の話がありました。2019年には、1956年の統計開始以降最低の水揚げ量となりました。その主な原因は、地球温暖化と乱獲であると説明がありました。地球温暖化が進んだためサンゴが減少し、それに連鎖して魚も減少しているとのことです。また、乱獲も食物連鎖のバランスが崩れてしまうため、様々な魚に影響を及ぼして数が減少しているとのことです。最後に、ワークショップとして、私たちにできることについて話し合いました。水産業に携わる講師の立場では魚を獲りすぎないこと、消費者としての私たちの立場では地域で魚を地産地消し未利用魚を減らすため地元の魚屋で魚を買うこと、などが挙げられました。
講座を通して、未利用魚や水産資源の現状を知り、これからも魚を食べ続けていくための方法について考えました。


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