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【終了しました】海藻標本作り~海の森にふれよう!~

2024年7月30日(火)実施
海藻は空気と水をきれいにするだけではなく、生きものたちのすみかになったり、エサ場になるなど大事な役割があります。そして私たち人間の食物や様々な生活用品にも海藻が使われています。この講座では、海の森を作り環境を支えている海藻の生態について学びます。また、学名などをラベルに記入し、オリジナルの海藻標本を作ります。東京湾に生育する海藻についてや、海の環境と生物の関係についても学び、生物多様性の大切さについて考えましょう。

日時2024年7月30日(火)14:00~15:30(受付は13:45~)
会場港区立エコプラザ
対象港区在住・在学の小学生(小学2年生以下は保護者同伴)
講師神谷 充伸氏(国立大学法人 東京海洋大学 教授)
定員12名(抽選)
参加費500円

【当日の様子】
まず最初に、身近な海藻について説明がありました。アオノリやヒジキ、テングサなどは現代でもよく食べられていますが、日本では古くから様々な海藻を食べる習慣があるそうです。
日本の海岸線の長さは約3万kmですが、海藻は3,371種類生育しています。カナダは約20万kmと日本よりもとても長い海岸線を持ちますが、海藻の種類は1,830種であり、日本には沢山の海藻が生育していることがわかります。この理由は、日本の周囲には暖流が流れ込む地域と寒流が流れ込む地域があるためです。また、日本の中でも、沖縄などの暖かい海より、北海道など寒い海の方が海藻は沢山育ちます。冷たい空気によって冷やされた海水が海底に沈むことで、海底の栄養が混ざり、海藻が育ちやすい環境になるためとのことです。
その後、実際に生の海藻を触って様々な形やにおいを観察し、乾燥させた海藻を台紙に貼り付け、海藻標本を作りました。採取した場所と日付をラベルに記入し保存することで、生態系の記録として大切な資料になると説明がありました。
この講座を通して、豊かな海の環境があることで生物多様性が育まれることを学びました。


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