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【終了しました】【全6回】こどもビオトープ研究室

2022年5月~11月実施

ビオトープには、都会の生き物や自然環境など、子どもが学べる材料がたくさんあります。生き物の観察方法や、生き物が過ごしやすい環境づくりを実践的に体験します。ビオトープをフィールドに、各自が興味を持ったことを環境学習のテーマとして探求します。初夏~冬まで全6回の連続講座です。
また、港区が開催する「小・中学生の環境に関する自主研究」の応募を目指す方にお勧めの講座です。

日時(予定)2022年5月~11月の全6回(8月は除く)

【日程】
第1回 5月22日(日)ビオトープと生き物について
第2回 6月26日(日)初夏のビオトープ観察
第3回 7月24日(日)トンボの標本作り
第4回 9月25日(日)秋のビオトープ観察
第5回 10月23日(日)来年に向けての管理作業
第6回 11月27日(日)ビオトープ整備・学習発表

【時間】
各回10:30~12:00(受付は10:15~)
会場港区立エコプラザ
対象港区在住・在学の小学3~6年生
講師山本 達也氏(ビオトープ管理士/農家)
定員10名(抽選)
参加費2,000円(全6回分)
持ち物詳細は各回の参加案内にてお知らせします。
※スカート、サンダルは不可。

【当日の様子】
第1回 2022年5月22日(日)実施
ビオトープとは生き物が暮らしている場所のことであり、この講座はエコプラザのビオトープで生き物を観察し、生態や特徴を知り、ビオトープの環境を維持するための手入れをすることで学びの発見をします。実習ではビオトープの観察と手入れ作業をしました。アゲハの幼虫が育つ木やヤゴ、メダカがいる池では実際に生息していることを確認しました。また、生き物を観察するスペースを作るために、増えすぎた下草取りをしました。都会でも土と水と植物がある環境では小さな生き物が生息し、命の循環が生まれることを学びました。

【当日の様子】
第2回 2022年6月26日(日)実施
初夏のビオトープは草木が茂り緑が豊かな場所です。ビオトープの観察では巣立ちの練習をしてる小鳥が草の中にいました。まだ飛ぶことができないようでしたが、野生なのでそのままにしておくようにと講師から説明がありました。親鳥が飛び立つまでどこかで見ているようです。また、ビオトープの池でヤゴの採取の方法を教わりました。採取したヤゴは51匹いました。虫メガネと顕微鏡で観察の実習をしました。ヤゴの種類を見分けるために体の特徴と観察のポイントを学び、見分けることができるようになりました。エコプラザに生息しているヤゴはシオカラトンボの仲間が多いことがわかりました。

【当日の様子】
第3回 2022年7月24日(日)実施
講師が採ってきたシオカラトンボの標本作りをしました。標本用に配られたトンボは捕獲後、すぐに三角に折った紙に挟み、紙の中で糞をすることで、きれいな状態の死がいとなります。お腹が空になった状態で乾燥することで、腐らずに良い状態の標本になります。標本箱の中に横向きに置き、頭の角度と羽の位置を決めてピンで押さえ、体と羽の模様、顔がよく見えるように固定しました。標本には必ず採集した日付、場所などを記入します。標本は保存することで、地域の環境の貴重なデータとなることを学びました。完成した標本を見比べることで、雌雄の区別や大きさ色などの特徴と個体差をよく観察できることを体験しました。

【当日の様子】
第4回 2022年9月25日(日)実施
夏の間にビオトープは植物が成長して、緑で覆われていました。2つのビオトープの掃除をしながら、植物と昆虫の観察をしました。池にはヤゴがいて、これからトンボになり卵を産みにまた戻ってくるため、池の水がよく見えるように覆いかぶさった枝や草を取り除く作業をしました。増えすぎた雑草も抜き取り、ビオトープの中まで観察ができるようにもしました。実際にビオトープに入って観察すると花が咲き終わったあとや、枯れた葉もありました。季節の変化を自然から感じとることを学びました。

【当日の様子】
第5回 2022年10月23日(日)実施
秋のビオトープを観察しました。植物は葉が枯れだしているものがありました。生きものはバッタ、クモ、カメムシを見つけることができました。池を観察するとミズアブの幼虫が見つかりました。メダカを採集するため、網で池の中の枯れ草や藻を少し取り除きました。水が冷たくなってきたため、メダカの動きが鈍くなっていて簡単に捕獲できました。ヤゴの生息も確認できました。メダカは一匹づつ容器に入れて講師の説明を聞きながら、ヒレの位置や数、泳ぎ方を観察して絵に描きました。メダカの生態を学び、寒くなってきたビオトープの変化を感じることができました。

【当日の様子】
第6回 2022年11月27日(日)実施
初回からの振り返りをしました。毎回観察をしてきたヤゴとメダカについては適確な知識を得ていることを確認しました。ビオトープの実習では、池でメダカとシオカラトンボのヤゴを採取しました。個体数や大きさから、お互いにバランスよく生息していることがわかりました。2つあるビオトープの内、環境が安定している方の池から水草を採取して、水草のないもう片方の池の環境を向上するために植えつけました。ビオトープと周辺の清掃をして、落ち葉や枯草は堆肥箱に入れる作業をしました。都会のビオトープは人が手を入れ、街の環境も考えて管理することを学びました。


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