- イベント
- どなたでも
- 自然共生
- 先着
【終了しました】映画『シード~生命の糧~』上映会
2021年12月11日(土)実施
野菜の種子が持つ多様性を探っていくドキュメンタリー映画『シード~生命の糧~』を鑑賞します。種は私たちにとって命そのものです。しかし、気候変動や、多国籍企業による世界の種子市場の独占により、20世紀中に野菜の種子の94%が消滅したと言われています。また、近年では、市場には遺伝子組換え作物(GMO)が登場し、多くの国々で農家が種子を保存し翌年蒔くことが禁止されるようになりました。映画では、トウモロコシの種を守り続けるアメリカの先住民や、世界中のあらゆる植物の種子を冷凍保存するスヴァールバル世界種子貯蔵庫に種子を保存する人々などが登場し、種子の多様性の大切さについて話します。映画鑑賞を通じて、種子の多様性を守る方法について考えてみませんか?
※講座の最後にグループディスカッションがあります。
※映画は英語音声・日本語字幕で上映します。
日時 | 2021年12月11日(土)10:00~12:00 (受付は9:45~) |
会場 | 港区立エコプラザ |
対象 | 港区在住・在勤・在学を中心とした中学生以上の方 |
定員 | 20名(先着) |
参加費 | 無料 |
持ち物 | 筆記用具 |
【当日の様子】
先祖代々から受け継いだトウモロコシを育てるホピ族の紹介がありました。トウモロコシの実の一粒一粒が種子であり、すべての種子に命が宿っていると考えるホピ族は、育ちが悪く数粒しか実の付かなかったトウモロコシだとしても、捨てずに全てを収穫し、一部を種として保存します。種がなくなるということは、植物がなくなるだけでなく、その植物を使って作られていた伝統的な料理や文化も同時になくなってしまいます。実際に、20世紀中に野菜の種子の94%が消滅したと言われています。例えば、キャベツの品種は544種から28種に、アスパラガスは46種が1種になったと説明がありました。
種子の多様性を守るために、世界の様々な場所で「種子バンク」が作られています。数百万の種子を世界中から集め保存する大規模なものから、個人の農家が地元に残る在来種子を集めて保存する小さなものまで様々です。すべての種子が人類にとって価値のあるものと捉え、選別せず入手できるものはすべて保存することが大切とのことです。
鑑賞後は参加者同士でグループディスカッションを行い、感じたことや考えたことを共有しました。
映画の鑑賞を通じて、世界の種子の現状を知り、種子の多様性を守るためにできることを考える機会となりました。