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【終了しました】安西先生と行く!自然観察会~鳥が教えてくれること~

4月27日(日)実施
東京湾岸の自然を復元した東京港野鳥公園で、鳥を中心にそれらをとりまく動植物を観察し、干潟、池、草地、林など多様な環境との関係について学びます。
春は、冬鳥が去り、夏鳥の飛来が始まります。つがいが誕生し、子育ての準備に入る鳥はそれぞれどのような場所で、どのような生活をしているのでしょうか。また、普段の鳴き声とは違う“歌”と呼ばれる鳴き声を聴いてみましょう。
※雨天時はネイチャーセンター内から野鳥を観察します。
日時 | 2025年4月27日(日)10:00~12:00(受付は9:45~) |
会場 | 東京港野鳥公園(現地集合・解散) ※詳細は参加案内にてお知らせします。 |
対象 | 港区在住・在勤・在学の小学4年生以上の方 ※4月以降の学年とします。 |
講師 | 安西 英明氏(公益財団法人 日本野鳥の会 参与)![]() 【プロフィール】 1956年、東京生まれ。1981年、日本で初めてのサンクチュアリ「ウトナイ湖サンクチュアリ」にチーフレンジャーとして赴任する。 現在は(公財)野鳥の会参与として、野鳥や自然観察、環境教育などをテーマに講演、ツアー講師などで全国や世界各地を巡る。(社)日本環境フォーラム理事も務めている。 解説を担当した野鳥図鑑は45万部以上発行。 |
定員 | 15名(抽選) |
参加費 | 無料 ※東京港公園の入園料(300円)は自己負担となります。 (65歳以上の方および中学生は150円、小学生以下は無料) |
持ち物 | 筆記用具、水分補給用の飲み物、お持ちの方は双眼鏡 |
服装 | 歩きやすい靴、服装、帽子(日傘の利用はご遠慮ください) |
【当日の様子】
まず最初に、里山の生態系を再現したゾーンではイネ科の植物の特徴や、蜜を出してアリを呼ぶことで天敵からアリに守ってもらうアカメガシワの生存戦略について学びました。また、この時期は夏鳥が渡ってくるピークであり、キビタキやオオルリが見られる可能性が高いことと、それぞれの鳴き声について解説がありました。鳥の子育てには栄養価の高い虫が欠かせません。一年中コンスタントにいればいいというわけではなく、冬のいない時期を経て春になり急激に数が増えることが重要であるため、東南アジアなどから日本に渡って子育てを行うそうです。また、スズメは主に木の実や種子を食べるためにくちばしが小さく太く進化しましたが、子育ての際は虫を捕らえ、1日に300回程度子どもに運んでいると説明がありました。
淡水地付近の上空ではたくさんのイワツバメやヒメアマツバメが虫を探して飛んでいる姿が確認できました。その他にはカルガモ、ハシビロガモ、カワラヒワ、干潟付近ではチュウシャクシギを始め、コチドリ、カワウなどを観察しました。チュウシャクシギは干潟の穴などに潜むカニを食べるために、くちばしが長く湾曲しています。
参加者からは「鳥の渡りが虫の発生と大きく関係していることがわかりました。」「鳥だけでなく虫や植物、環境のこともわかった。」などの感想がありました。
鳥や植物は身を守るためや食べるものの種類によって様々な進化を遂げ、それぞれが関係し合って生存していることを学びました。



