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【終了しました】持続可能なファッションを考えるvol.1~地球環境と社会に貢献するオーガビッツとは?~  

2021年10月13日(水)実施

服の素材となるコットンの栽培には、環境や生物に悪影響を及ぼす大量の除草剤や化学肥料が使用されています。そのような農薬や化学肥料に頼らずに栽培された、オーガニックコットンを使用した取組について学びます。
豊島株式会社が2005年から展開するオーガニックコットン普及プロジェクト「ORGABITS(オーガビッツ)」は、一着の洋服に対するオーガニックコットンの使用量100%にこだわらず、オーガニックコットン10%の商品を100倍の人に届けるという「逆転の発想」で、現在までに約130を超えるファッションブランドが参加し、累計800万点以上のアイテムを生産しています。
本講座では、ORGABITSの衣料品や雑貨の購入が、さまざまな環境保全や社会貢献の活動につながっていることを、事例を交えて解説します。
また、綿繰り(わたくり)と糸紡ぎを体験します。綿花から糸になる過程を知ることで、植物から服が作られていることを体感します。
どの素材や商品を選択し買い物をするのか、これからの消費について考えてみませんか。

※綿繰りとは…実綿(みわた)を綿繰り車にかけて、綿花から種子を取り除くことです。

日時2021年10月13日(水)18:30~20:00(受付は18:15~)
会場港区立エコプラザ
対象港区在住・在勤・在学の中学生以上の方を中心にどなたでも
講師八木 修介氏、佐藤 菜津紀氏(豊島株式会社 オーガビッツ担当)
定員20名(先着)
参加費無料
持ち物筆記用具

【当日の様子】
まず最初に、オーガニックコットンは基本的に3年以上科学合成農薬や化学肥料を使用しない等、認証された農地で各国の有機農業の基準により有機栽培された綿花のことを指すと説明がありました。そのため、土壌や生産者への農薬等による負荷が少ないとのことです。また、「肌に優しい」「柔らかい風合い」といった特長は、オーガニックコットンのみの特長ではなく、コットン全般にあてはまることを学びました。
オーガニックコットンの普及プロジェクトである「ORGABITS(オーガビッツ)」には多くのブランドが参加しており、売上の一部が、綿花栽培農家の子ども達が学校へ通うための支援などに充てられる仕組みになっています。綿花栽培農家への支援のみではなく、東日本大震災の被災地に桜を植樹するプロジェクトや、絶滅危惧種の動物保全活動など様々なNPOへの支援につながることが挙げられました。
綿繰り(わたくり)と糸紡ぎ体験では、綿花が種と綿に分けられ、糸になる工程を学びました。 通常綿糸として使うことのできない、種の周りに残るうぶ毛の部分もうまく利用し、「キュプラ」という名前の生地として洋服などに使用されているそうです。
講座を通して、一人ひとりが商品の購入によって環境保全に貢献できる仕組みを知り、これからの消費について考える機会になりました。



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