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6月~11月 18:00~20:00 【全6回】木工初級講座 ~里山リノベーション!森と暮らしの循環クラフト~
森の知識と木工技術を学ぶ全6回の連続講座です。
木材が生まれる森林環境について理解を深めるとともに、森づくりに貢献する国産材を日常生活に取り入れるための、木材や道具の扱い方を学びます。
かつて生活資源の拠点として維持されてきた里山は、近年その管理が行き届かなくなり、日本の自然環境にも大きな影響を与えていると考えられています。都市型の生活が主流となった現代においても、健全な里山を維持することは、自然の循環と人間の暮らしの関係を見つめ直す大切な機会となります。
本講座を通して、里山の仕組みを学び、里山の資源を活かした国産材によるクラフト作りを体験しながら、これからの里山再生について一緒に考えてみましょう。
メインとなる制作を行う第3~5回では「森を纏う制作」をテーマに、学んだ木工技術を活かして、里山の素材を自由にデザインしていただきます。ネクタイピンやバッジ、アクセサリー、ボタン、ビーズ、暮らしに馴染むオーナメントなど、作るものを思い描きながら、自分のアイデアを形にしていく制作に挑戦できます。
制作した作品は、3月にエコプラザで展示します。
本講座で得た知識や技術は、エコプラザでのボランティア活動で活かすことができます。
講座修了後は、ぜひエコプラザ・コミュニティ・メンバー(ECM)への登録をご検討ください。
※エコプラザ・コミュニティ・メンバー(ECM)とは …エコプラザの指定講座を修了した方を中心に、学んだ知識を活かし積極的に社会に貢献していただくための会員制の環境ボランティアグループです。
| 日時 | 2026年6月~11月 【日程】 第1回 6月4日(木) 里山へのいざない/紙やすりとノコギリの使い方/木のキーホルダー作り 第2回 7月2日(木) 林業から考える/木部塗料の役割と方法/木製品のお手入れ方法 第3回 8月6日(木) 畜産業から考える/図面の書き方/森を纏う制作~デザイン~ 第4回 9月10日(木) 農業から考える/接着や取り付け金物について/森を纏う制作~組み立て~ 第5回 10月1日(木) 里山リノベーション/仕上げサンダー処理(研磨)について/森を纏う制作~仕上げ~ 第6回 11月5日(木) 秋の里山の様子/里山リース作り 【時間】 各回18:00~20:00(受付は17:45~) |
| 会場 | 港区立エコプラザ |
| 対象 | 港区在住・在勤・在学を中心とした中学生以上の方(区外の方も参加できます) |
| 講師 | 湊 泰樹氏(建築家/オーガニックキッチン代表) |
| 定員 | 12名(抽選) |
| 参加費 | 3,000円(全6回分) |
| 持ち物 | マスク、お持ちの方はエプロン・グローブ |
| 服装 | 動きやすい服装 |
【当日の様子】
第1回 2026年6月4日(木)実施
レクチャーでは、「里山へのいざない」をテーマとした説明がありました。
まず、教室内の木材でできたものを示しながら木材の加工方法として4つの手法が紹介され、用途に応じて様々な加工方法があることが説明されました。続いて、私たちを取り巻く自然環境について説明があり、その中で特に、人の手によって維持されてきた森林である「人工林」と「雑木林」の特徴について学びました。人工林は主に建材用の針葉樹の森であるのに対し、雑木林は広葉樹を中心とした林で、かつて燃料や農業資材として利用されてきました。人工林は樹齢50〜70年程度のものが多く、100年の森に育てるためには適切な間伐が必要とされています。一方、雑木林は「里山林」や「薪炭林」とも呼ばれ、生活に身近な存在であり、およそ20年前後の周期で伐採と再生を繰り返す管理が行われてきました。
人工林や里山の雑木林など、人の手によって維持されてきた森林は継続的な管理が必要であり、適切な手入れによって森が健全に保たれ、二酸化炭素の吸収能力の維持・向上につながることを学びました。
実習では、ノコギリやヤスリの使い方を学び、木片を切断・研磨してキーホルダーを作成しました。スギやヒノキに加え梅の枝も使用し、樹種による硬さの違いを体感しました。また、ノコギリの縦引き・横引きの違いや、ヤスリがけの方向による仕上がりの違いについても理解を深めました。
参加者からは「梅の木でキーホルダーを作ってみるのも面白そうだなと思った」「ノコギリの使い方がわかった」などの感想がありました。



第2回 2026年7月2日(木)実施
レクチャーでは、「林業から考える」をテーマとした説明がありました。
まず、木の成長について学びました。樹木は季節の変化に応じて成長し、年輪は1年に1本ずつ形成されます。夏に大きく成長し、冬には活動を抑えることで年輪が生まれることや、植物は冬を越すために糖分を蓄えることが紹介されました。
続いて、木材の特徴や利用方法について説明がありました。丸太の中心部分は密度が高く強度に優れるため、柱や梁などの構造材に適しています。一方で、乾燥による割れや反り、ねじれが生じやすいため、複数の木材を接着して変形しにくくした「集成材」として利用されることも多くあります。今回実習で手入れを行った机にも使われていることを学びました。
さらに、木材は紫外線や雨水の影響を受けて変色や劣化が進むことも学びました。例えば、ヒノキは白色から黄色へ、スギは赤みを帯びるように変化します。また、菌類による腐朽やシロアリによる食害を防ぐため、オイルなどを用いて木材を紫外線や水分から保護し、長持ちさせることの重要性について学びました。
実習では、木部塗料の種類について理解を深めながら木製机の手入れを行いました。木材保護用の塗料には様々な種類がありますが、今回は自然系オイルを使用しました。環境や人体への影響にも配慮された材料であることを学びながら、まず180~200番の細目のサンドペーパーで表面を整えた後、自然系オイルを布で塗り込み、余分なオイルを拭き取る「ワイピング」という方法で仕上げました。また、塗装は力任せではなく丁寧な力加減や作業が大切であることを体験的に理解することができました。
参加者からは、「塗装の種類が自然の物とかあるのを知った」「自分の手が入った机に愛着が湧いた」などの感想がありました。



第3回 2026年8月6日(木)実施
レクチャーでは、「畜産業から考える」をテーマとした説明がありました。
まず、家畜の命と経済的価値の関係について学びました。乳用種であるホルスタインは、雌が乳牛として飼育される一方で、雄は乳を生産できないため主に肉用として扱われます。また、黒毛和牛や交雑牛など、品種や血統によって市場価値が異なることについても学びました。さらに、鶏についても、採卵鶏では卵を産む雌の価値が高く、生産の仕組みの中で命が選別されている現実について学びました。同じ命でありながら、人間が定めた用途や需要によって価格や扱われ方が変わる現状について考える機会となりました。
続いて、現代の畜産では、家畜の健康管理や衛生環境の維持のためにさまざまな技術が活用されていることについて説明がありました。それらの技術を単純な善悪ではなく、多角的な視点から捉えることの重要性や、家畜の福祉を重視する「アニマルウェルフェア」の考え方について学びました。
さらに、かつての家畜のいる暮らしと自然との関わりについて学びました。家畜は乳や肉を得るだけでなく、フンを堆肥として利用し、里山の落ち葉などと組み合わせて農地や森林を支える循環の一部となっていました。また、放牧地は人の生活圏と野生動物との間の緩衝地帯としての役割も果たしており、適度な距離を保ちながら自然と共生する仕組みが形成されていたことを学びました。
実習では、「森を纏う制作~デザイン~」をテーマに、それぞれが制作したい作品のアイデアを考えました。暮らしの中で森の存在を感じられることを意識し、アクセサリーや日用品など生活に溶け込む作品について検討しました。アイデアは文字だけでなくスケッチでも表現し、制作に向けた図面として整理しました。参加者からは、ブレスレットやバレッタ、箸置き、しゃもじ、スプーンなど、多様で魅力的なアイデアが挙げられました。
参加者からは、「畜産と里山について知識を深められた」などの感想がありました。



■お問い合わせ■
港区立エコプラザ
TEL:03-5404-7764(受付時間:9:30~20:00)
※天候や交通機関の運行状況およびその他の事情により、講座が中止、変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。


