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【終了しました】キノコの観察会 

2023年11月3日(金・祝)実施

有栖川宮記念公園で、キノコの観察を行います。自然豊かな園内では、四季それぞれの季節に、数多くのキノコが生える様子を見ることができます。実物を見ながら、それぞれの特徴や木との関係、生態系における役割などを解説します。都会における生物多様性や自然との共存について考えます。

※荒天時は室内で、都市で秋に見られるキノコを中心に、それぞれの生態や特徴、自然環境とのつながりを学びます。

日時2023年11月3日(金・祝)10:00~12:30(受付は9:45~)
会場有栖川宮記念公園(現地集合・解散)
※詳細は参加案内にてお知らせします。
対象港区在住・在勤・在学を中心とした小学4年生以上の方(小学生は保護者同伴)※区外の方も参加できます
講師保坂 健太郎氏(独立行政法人国立科学博物館 植物研究部 研究主幹)
定員15名(先着)
参加費無料
持ち物筆記用具、水分補給用の飲み物。 歩きやすい靴、服装、帽子(日傘の利用はご遠慮ください)、雨天時はレインコート

【当日の様子】
緑地を中心に、有栖川宮記念公園に生えるキノコを探索しました。まず最初に、サルノコシカケを発見しました。キノコは胞子をまくことで増えると説明があり、胞子の出る穴を観察しました。サルノコシカケは寿命が長く、木の病気を引き起こすものもあるそうです。続いて、マスタケ、オニタケ、ネンドタケを見つけることができました。マスタケは魚のマスの色に似ていることからその名前がついたと説明があり、その他にもキツネタケ、カワウソタケなど動物の名前がついたキノコが多くあることを学びました。ヒマラヤスギが多く生える場所で、キノコを観察する時のポイントについて話がありました。キノコは必ず木や落ち葉などと共生しているため、キノコが近くに生えやすい木を覚えておくと見つけやすく、ヒマラヤスギの近くにはイボテングタケが生えることを学びました。実際には数十メートル離れた場所でイボテングタケが見つかりましたが、キノコは地中に菌糸が長く伸びているため、離れて生えることもあるとのことです。更に、強い毒を持つニガクリタケを始め、タマゴタケ、アンズタケの仲間、クヌギタケの仲間などを観察しました。キノコは秋が旬と思われがちですが、年中様々な種類が見られ、特に夏が多いとのことです。最後に、植木鉢などによく生えるキノコの代表であるコガネキヌカラカサタケは、土を分解して植物が栄養を吸収しやすいようにしているため、むやみに抜かなくてもよいという説明がありました。
都会の身近な公園でも多くのキノコが見られることや、植物との共生関係について学びました。


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