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【終了しました】全日本鹿協会2020年度冬のイベント~鹿皮・鹿革に親しむ~

2020年12月5日(土)・6日(日)実施

鹿による被害は農林業にとどまらず、都市においても顕著になりつつあります。その一方、毎年50万頭以上の鹿が駆除され、そのほとんどが捨てられています。昔から資源(肉、皮、角、骨)として利用されていた歴史を見直し、無為に捨てられている鹿を有効活用する活動を通して、人と鹿との共存を目指します。そこに住む動物や人の暮らしの共生の歴史から、日本の自然環境の未来を考えます。2日間にわたり、シンポジウムとワークショップを行います。  

【プログラム】
12月5日(土)
11:00~12:00 ワークショップ①「鹿角のキーホルダーづくり」
13:00~15:00 ワークショップ②「鹿ハラコ革のブレスレットづくり」
16:00~18:00 ワークショップ③「鹿革のコインケースづくり」
12月6日(日)
10:00~12:00 ワークショップ④「蹴鞠ストラップづくり」
13:00~16:00 【オンライン】シンポジウム「人と鹿の共生~蹴鞠、流鏑馬から見る日本人と鹿の関係~」
※6日(日)は同会場で10:00~17:00に「鹿皮・鹿革に親しむ展示」を行います。

※申込みは各講座ごとにお願いします。
※各講座ごとに申込み内容が異なりますので、各詳細をご参照ください。


ワークショップ① 12月5日(土)11:00~12:00「鹿角のキーホルダーづくり」

角を持つのはオス鹿だけで、春に抜け落ち、毎年生え変わります。 鹿角は昔から矢尻、釣針、刀掛け、櫛などに加工され生活品として使われていました。 ワークショップでは鹿の角を使って、キーホルダーを作ります。 資源として利用されてきた鹿角について学び、鹿の住む山や森の環境について考えます。

日時2020年12月5日(土)11:00~12:00(受付は10:45~)
会場港区立エコプラザ
対象港区在住・在勤・在学の小学生以上の方(小学3年生以下は保護者同伴)
講師井戸直樹氏(森のたね 代表)
遠藤和帆(染織工房豆 主宰)
定員10名(抽選)
参加費800円
共催全日本鹿協会
持ち物筆記用具

【当日の様子】
富士山麓の森で狩猟した鹿の角を見本にしながら、鹿の生体について話がありました。シカ科でトナカイを除き、角があるのはオスです。角は毎年生え変わり、10歳ごろまでは年齢を重ねるごとに立派な角になります。生え変わりで抜け落ちた角と比べ、狩猟で採取した角は劣化がなく加工に適しています。森林保護のために駆除で採取した鹿の角は、有用な山の資源であることを、アクセサリー作りの体験を通して学びました。


ワークショップ② 12月5日(土)13:00~15:00「鹿ハラコ革のブレスレットづくり」

駆除された鹿のほとんどは利用されることなく山に捨てられます。駆除されたメス鹿からとれるハラコ(胎児)の革を使ってブレスレットを作ります。革を利用することで自然と鹿と人間の関係を学びます。  

日時2020年12月5日(土) 13:00~15:00(受付は12:45~)
会場港区立エコプラザ
対象港区在住・在勤・在学の小学生以上の方(小学3年生以下は保護者同伴)
講師井戸直樹氏(森のたね 代表)
遠藤和帆(染織工房豆 主宰)
定員10名(抽選)
参加費2,000円
共催全日本鹿協会
持ち物筆記用具

【当日の様子】
駆除されたメス鹿からまれにハラコ(胎児)が取れることがあります。なめしたハラコの革は柔らかくて、美しく、希少品です。ブレスレットを作る体験からハラコの革がとても良質であることを実感し、ハラコもまた有用な資源であることを学びました。


ワークショップ③ 12月5日(土)16:00~18:00「鹿革のコインケースづくり」

害獣として駆除されている鹿は森の資源として有効利用できる動物です。日本人は特に皮を活用してきました。動物の皮を使うためには、手間のかかる「なめし」をすることで、革となり製品加工の材料になります。ワークショップでは鹿革でコインケースを作ります。鹿の利用を考え、どのように健全な森の環境を作っていくのかを学びます。

日時2020年12月5日(土) 16:00~18:00(受付は15:45~)
会場港区立エコプラザ
対象港区在住・在勤・在学の中学生以上の方
講師井戸直樹氏(森のたね 代表)
遠藤和帆(染織工房豆 主宰)
定員10名(抽選)
参加費1,500円
共催全日本鹿協会
持ち物筆記用具

【当日の様子】
近年、駆除のため狩猟した鹿を資源として利用する取組が積極的に行われています。硬さや質感の違う鹿革を組み合わせてオリジナルのコインケースを作ることで、鹿の年齢や大きさなどにより革に個性があることを体験しました。自然素材として鹿革の特徴や性質を理解し、駆除した鹿を資源として無駄なく使うことが広まることで、鹿の駆除活動が促進され、森林の保護につながることを学びました。


ワークショップ④ 12月6日(日)10:00~12:00「蹴鞠ストラップづくり」

今日、害獣とみなされる鹿が、古来、日本では食用としてだけでなく、蹴鞠や、馬具などの道具として活用されていました。ワークショップでは、蹴鞠のストラップを作ります。日本人と鹿革の繋がりについて知り、鹿革を身近に感じることで、鹿と関係する社会・自然環境について考えます。 

日時2020年12月6日(日) 10:00~12:00(受付は9:45~)
会場港区立エコプラザ
対象港区在住・在勤・在学の方(小学3年生以下は保護者同伴)
講師池田游達氏他(けまり鞠遊会代表)
定員10名(抽選)
参加費1,000円
共催全日本鹿協会
持ち物筆記用具

【当日の様子】
人と鹿の関係についての話がありました。今では鹿は害獣として扱われ、駆除した個体の多くは利用されることなく処分されています。昔は鹿を資源とし、肉は食用、皮と角は武具や生活用品に加工され、大切に使われていました。鹿の革を使った蹴鞠も遊具として、親しまれていたそうです。蹴鞠のミニチュア作りの体験を通じて、自然の暮らしから知恵を学び、今の鹿と森林被害の関係を考える機会となりました。


【オンライン】シンポジウム 12月6日(日)13:00~16:00「人と鹿の共生~蹴鞠・流鏑馬から見る日本人と鹿の関係~」

※会場申込みは締め切りました。
※ハイブリット形式(会場とオンライン)で実施します。
※オンラインはZoomを利用します。はじめての方は当日使用するパソコン、スマートフォン、タブレットでZoomが視聴可能かご確認ください。

全日本鹿協会は、無為に捨てられている鹿を有効活用する活動を通して、人と鹿との共存を目指しています。鹿肉は猪肉とともに古代人の常食でした。また、平安貴族のたしなみであった蹴鞠として、鎌倉以降の神事である流鏑馬の馬具として鹿革が使われてきました。鹿革を身近に感じる2日間の総括を行い、これからの日本人と鹿の共存・自然環境について考えます。

日時2020年12月6日(日) 13:00~16:00(受付は12:45~)
会場港区立エコプラザ
対象どなたでも
講師池田游達氏(けまり鞠遊会代表)
【プロフィール】
25歳で蹴鞠の世界へ、59歳で京都市伝統行事・芸能功労者表彰。 2018(平成30)年6月けまり鞠遊会創立(同代表)、現在に至る。

池田蒼圭氏(けまり鞠遊会)
【プロフィール】
44歳で蹴鞠の世界へ、游達とともにけまり鞠遊会創立(同副代表・事務局)、現在に至る。

阿部久人氏(公益社団法人 大日本弓馬会)
【プロフィール】
5歳から洋式馬術を始め、神社に奉職した20歳の時に流鏑馬と出会う。洋式馬術とのあまりの違いに躊躇していたが、30歳で武田流に入門し、現在に至る。
定員100名(先着)
※会場20名、オンライン80名
参加費無料
共催全日本鹿協会
持ち物筆記用具

【当日の様子】
鹿の生息状況などのデータ報告がありました。生息数の増加に伴う食害により、森の環境が脅かされており、解決策として駆除数を増やしているそうです。次にけまり鞠遊会より、蹴鞠の材料として鹿の革が昔から使われ、肉は食用として有効利用されていた歴史があると説明がありました。大日本弓馬会からは、流鏑馬に使われる鹿革の武具を見せながら、かつては皮を利用するための狩猟により生息数の抑制になっていた可能性があると説明がありました。
鹿が日本の自然環境と歴史、文化に鹿が深くかかわっていることを学び、今の森の環境変化を鹿と人間の関係から考える機会となりました。


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