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【終了しました】みなとSDGs vol.9~再生可能エネルギーについて考えよう~
2021年6月15日(火)実施
「SDGs(Sustainable Development Goals)」は持続可能な世界を実現するための目標です。本講座を通し、身近にあるSDGsの課題を確認し、自分たちにできるアクションを考えます。第9回目のテーマは「再生可能エネルギー」です。
昨年日本の国会でも「気候非常事態宣言」が決議され、政府が2050年には二酸化炭素排出量を実質ゼロにする「ゼロエミッション」を掲げました。深刻な状況にある気候危機の最大の原因は、温室効果ガスのひとつ二酸化炭素です。現在、電気などのエネルギーを作るのに化石燃料が使われており、大量の二酸化酸素が排出されます。そこで注目されるのが発電の際、温室効果ガスの排出が少ない「再生可能エネルギー」です。
登壇者の取組とパネルディスカッションを通して「再生可能エネルギー」について学びます。
※SDGsとは…2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取組むユニバーサル(普遍的)なものです。
(外務省ホームページより引用 https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html)
日時 | 2021年6月15日(火)18:00~20:00(受付は17:45~) |
会場 | オンライン(Zoomミーティング) |
対象 | 港区在住・在勤・在学の小学生以上の方 |
講師 | eri氏(パワーシフトアンバサダー/DEPT Company代表/VEGANカフェ『明天好好』ディレクター) 【プロフィール】 1983年NY生まれ東京育ち。2002年より自身のブランドを立ち上げ東京・中目黒に旗艦店を構える。会社・店舗運営においてのすべての行動に対し可能な限り地球環境への負担をかけないという理念のもと”DEPT THIRD-HAND PROJECT”をスタート。また、パワーシフトアンバサダーとしてパワーシフトの活動を広く発信している。(パワーシフトは、SDGsにもある環境・社会・経済の調和を実現する持続可能な再生可能エネルギーの実現に向け、その普及に取り組む市民活動。) 長島 遼大氏(みんな電力株式会社社長室プロジェクト推進1チーム) 【プロフィール】 1995年、横浜市生まれ。大学卒業後、環境問題を学ぶため13カ国を周り、5カ国でボランティア活動を行う。帰国後、2018年12月みんな電力株式会社に入社。再生可能エネルギーの利用を普及させるため、生産者と消費者が直接会える“発電所ツアー”や、再エネ利用企業と社会貢献意欲の高い学生のマッチングを目指す就活イベント“電力就活”といった様々な企画を担当。休日は、有機農家と共に立ち上げた“畑を中心とした新しいコミュニティ団体”の活動を通じて、地元横浜市で農業を行う。 市川 大悟氏[世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)気候・エネルギーグループ] 【プロフィール】 1984年生まれ、愛知県出身。岐阜工業高等専門学校機械工学科を卒業後、東京農工大学農学部地域生態システム学科を卒業。エネルギー分野でのプラント設計のエンジニアを経て、2012年からWWFジャパン 自然保護室 気候変動・エネルギーグループに入局。現在は再生可能エネルギーの担当として、自治体等と協力した普及プロジェクトの立案・運営に携わる。 <当日進行役> 松尾 沙織氏(ライター/ファシリテーター/SDGsカードゲーム「X」公認ファシリテーター/パワーシフトアンバサダープロジェクト担当) |
定員 | 200名(先着) |
参加費 | 無料 |
共催 | みなと環境にやさしい事業者会議(mecc) |
【当日の様子】
日本では、エネルギー供給の大半を化石燃料が占め、その多くを輸入に頼っています。その場合、運搬に多くのエネルギーが使用されています。一方で、再生可能エネルギーは温室効果ガスを排出せず、国内で生産できる、低炭素の国産エネルギー源です。化石燃料に頼らず、再生可能エネルギーにシフトすることが、環境負荷の低減につながることを学びました。
また、日本は再生可能エネルギーの普及が進まない現状にあります。原因の一つとして、建設する地域との紛争があり、自然破壊や景観、文化価値の観点で問題となっています。今年の5月に地球温暖化対策推進法が改正され、基礎自治体のゾーニング実施が努力義務として課されることになりました。ゾーニングとは、地域の社会・自然環境に配慮した再生可能エネルギーの設置場所を明確にする取組です。ゾーニングを明確にすることで、その地域の社会や、自然環境を保ちつつ、再生可能エネルギー開発のスムーズな進展が期待されます。
家庭でどのエネルギーを使用するかは、選べる時代となり、一人一人の選択が脱炭素社会の実現の一歩となることなど、持続可能なエネルギーについて考える時間となりました。