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【終了しました】エシカルファッションはかっこいい!?

2022年11月6日(日)実施

「エシカルファッション」とは、人や動物を思いやりながらなるべく環境に負荷をかけずに洋服を生産したり、楽しむファッションの総称です。エシカルファッションと聞くと、遠い存在で、敷居が高いと感じるかもしれませんが、一人ひとりの少しの思いやりと行動が大切です。この講座では、服の製造過程や廃棄時に起こる、環境や人への様々な負荷について学びます。また、‘エシカルファッションとは何か?’を始め、講師自身のブランドの取組やその思いについてお話しします。
楽しくかっこよく、エシカルファッションを始めてみませんか?

【講師からのコメント】

日時2022年11月6日(日)14:00~15:00(受付は13:45~)
会場オンライン(Zoom)
対象港区在住・在勤・在学を中心とした中学生以上の方(区外の方も参加できます)
講師兆-kizasi-氏(ヴィジュアル系エシカルアーティスト)

【プロフィール】
ヴィジュアル系バンドの元ギタリストで現在はソロアーティストのほかモデル、アクティビスト、ファッションデザイナーなど、マルチな活動を行なっている。2017年末ごろから環境問題や社会問題に関心を持ちはじめ、2018年夏にエシカルコンシェルジュ講座を修了。2020年には自身のエシカルファッションブランドである「兆-KIZASI- MADE WITH JAPAN」を立ち上げ、音楽やファッションを通してエシカルファッションやサスティナブルライフを広める為に新しいエシカル「ネオエシカル」を掲げながら、エシカルファッションショーやトークイベントなど様々なイベントに出演している。
定員50名(先着)
参加費無料

【当日の様子】
服の製造・流通過程では水の大量消費、綿花栽培に使用される農薬による土壌汚染と生産者の健康被害、化学繊維から出るマイクロファイバーによる河川や海洋汚染、製造された衣類の大量廃棄など、多くの問題があります。講師がブランドで大切にしていることとして、使用素材や生産背景などが人や環境に配慮して作られていることだけでなく、生地の調達方法や梱包資材においての配慮、性別にとらわれず着用できるデザイン、廃棄を生まないことなどが挙げられました。大量生産・消費のサイクルを変えるためにコレクションの回数を減らし、2、3年に一度のコレクションにしているとのことです。
また、特に力を入れていることとして伝統技術や文化とエシカルの関係について説明がありました。エシカルという考え方には、伝統文化や技術を大切にし残していくということも含まれます。伝統技術は地域の気候や風土の恵みを活かした天然素材を使用していることや、手作業で作られていることが多いため少量生産で少エネルギーです。ブランドに取り入れている京黒染めという技術は、環境負荷の少ない染料が使用されており、元々は紋付袴に使用され江戸時代の武士の間で愛用されていましたが、現状は消えゆく伝統技術となりつつあるとのことです。ですが、今ある服を黒染めして染め替えることで新しくよみがえらせ、長く楽しく着られる方法でもあり、その伝統技術を守ることは重要です。また、日本原産の素材として講師が注目し、栽培にも携わる「伯州綿」について解説がありました。現在普及率0%台だと言われている和綿が、最近では栽培する団体が各地で広がっている現状を学びました。
更に、製品と音楽をリンクさせ、エンターテインメント性を持たせた新しくかっこいいエシカルファッションを目指す今後の目標についても話がありました。
最後に参加者同士で、「自分が思うエシカルファッション」についてディスカッションをし、「流行にとらわれず長く着られるものを選ぶ」「ファストファッションであっても家族や周りの人たちへの譲渡などで有効的に活用する」などの意見を聞くことができました。
エシカルファッションは一人ひとりが様々な観点から取組むことのできる、楽しくかっこいいものであることを学びました。


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