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【終了しました】これでバッチリ自由研究!~水のふしぎサイエンスラボ~

2024年8月20日(火)実施
水はとても身近な存在であり、私たちの生活にはなくてはならないものです。一方で、あらゆる物質のなかで、もっとも不思議な性質をもっていると言われています。例えば、「温まりにくく冷めにくい」「液体の水のほうが固体の氷より重い」「いろいろな物質を溶かすこと」などです。これらの水の性質が、地球やそこに暮らす生きものの生活を支えています。
今回の講座では、「身近な水の水質調査」や「仮想水の計算」など、身近な水について学ぶ実験を行います。実験の続きを自宅で行う方法もレクチャーします。データを集めてまとめれば自由研究にもなります。また、水質汚染、気候変動など、日本や世界の水問題についても解説します。講座を通じて、身近な水について考えてみましょう。

日時2024年8月20日(火)13:30~15:00(受付は13:15~)
会場港区立エコプラザ
対象港区在住・在学の小学3~6年生
講師橋本 淳司氏(アクアスフィア・水教育研究所代表/武蔵野大学客員教授)
定員10名(抽選)
参加費無料

【当日の様子】
まず最初に、サツマイモの皮に含まれる紫の色素を使って、液体の性質を調べる実験を行いました。サツマイモの⽪と水で作った検査液のなかに調味料やジュース、洗剤などを入れると、検査液の色が変わることでアルカリ性か酸性かがわかります。家庭にあるような身近な液体でも、様々な性質を持っていることがわかりました。
次に、仮想水を計算しました。仮想水とは、食糧を輸入している国において、もしその輸入食料を生産するとしたら、どの程度の水が必要かを推定したものです。講座では、肉じゃがを例に、ひとつの料理を作るためにどの程度水が必要かを計算しました。豚肉に必要な仮想水を計算すると、豚肉を生産するためには、豚を育てるために必要な飼料(とうもろこしなど)の栽培に大量の水が必要となり、輸入元の国の水を大量に使っていることがわかりました。日本は食糧を海外から大量に輸入しています。これは、食糧となった水も輸入していることになります。世界では気候変動で水不足になっている国もあるため、海外で食糧が生産できなくなると日本への輸入ができなくなるため、日本に住む私たちにも影響があることになります。そのことを意識して、水を大切に使うことが重要だと説明がありました。
講座を通して、身近な水の性質や、水資源の大切さを考える機会になりました。


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