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【終了しました】みなとSDGs ~締約国会議から学ぶ企業ができること~

2024年12月17日(火)実施
「SDGs(Sustainable Development Goals)」は、暮らしや地域、世界を持続していけるよう、世界みんなで取組むためのグローバル目標です。本講座を通し、身近にある課題に当事者意識を持ち、一人ひとりが地域でできるアクションを考えます。今回は2024年11月11日(月)~22日(金)にアゼルバイジャン共和国・バクーで開催される国連気候変動枠組条約第29回締約国会議(COP29)と2024年10月21日(月)~11月1日(金)にコロンビア・カリで開催される生物多様性条約第16回締約国会議(COP16)の報告会を行います。各締約国会議の議題の焦点や現地の様子などの報告から、企業が取組むべき気候変動対策や生物多様性の問題について考えます。
※SDGsとは…2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取組むユニバーサル(普遍的)なものです。
(外務省ホームページより引用 https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html)
日時 | 2024年12月17日(火)15:30~17:00(受付は15:15~) |
会場 | 港区立エコプラザ |
対象 | mecc会員事業者、港区在住・在勤・在学の中学生以上の方 |
講師 | 特定非営利活動法人 気候ネットワーク ギャッチ・エバン氏 PwCコンサルティング合同会社 服部 徹氏 |
定員 | 30名(先着) |
参加費 | 無料 |
【当日の様子】
まず最初に国連気候変動枠組条約第29回締約国会議(COP29)に参加したギャッチ・エバン氏より、COPの基礎知識から、今回焦点となった「NDC(国が決定する貢献)の提出」について解説がありました。また、交渉会議以外の議長国によるイベントやNGO・市民社会の活動、各国のパビリオンの様子なども紹介されました。最後にCOP30に向けての課題が提示されました。
続いて、生物多様性条約第16回締約国会議(COP16)に参加された服部氏より「CBD COP16から学ぶ企業ができること」と題し、お話しいただきました。我々の生活の中で「生物多様性や自然について何が問題となっているのか」が分かりにくい一方で、光熱費や衣住食にダイレクトに影響が出ている現実があることが説明されました。また、企業にとっての生物多様性という点では、気候変動も生物多様性も人権も切り分けて考えることはできず、全体的な視点が必要であり、特に気候変動の適応策は自然の調整機能が不可欠でこれらの対応が遅れると企業の事業基盤にも影響するとの解説がありました。
参加者からは「想像と異なり、他の視点を得られた点が良かったと感じました。”企業がやるべきこと”を考えるにあたり、必要な”people”がまず優先されるべきであることに深く納得しました」「COPに参加された方のリアルなお話が大変勉強になりました」との感想がありました。
2つの締約国会議の報告を通して、気候変動や生物多様性のテーマについて俯瞰し、国際的な環境課題について考える機会となりました。

