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【終了しました】森がささえる命のことstep1~熱帯雨林の島・ボルネオのいま~

2025年2月8日(土)実施

見えないところで私たちの生活を支えているパーム油の生産環境と消費のあり方について学ぶステップアップ講座です。
Step1では、食品を始め身の回りの多くのものに使われているパーム油の材料となるパームヤシの主要生産地、ボルネオの環境や生きものついて学びます。ボルネオは生物多様性豊かな非常に美しい島です。ですが、パームヤシの栽培のためのプランテーション化により生物多様性は失われ、プランテーションを作る際の火入れ作業により多くの二酸化炭素を排出しているなど、様々な問題が起きています。その半面、そこで暮らす人々にとっては大事な産業でもあります。環境の保護・保全の取組とあわせて、自然と人、そして産業の共存のための新しい試みについてお話しします。また、消費者である私たちができることについても触れます。まずは消費の背景にある問題を知ることから始めましょう。

参加者にはプレゼント(ヤシノミ洗剤を予定)を差し上げます。

2月16日(日)は「森がささえる命のことstep2~パーム油から考える、私にできるエシカルな買い物~」を実施します。

※この講座に参加した方は、3月15日(土)実施の「森がささえる命のこと step3~自然由来のせっけんクリスタル作り~」講座に優先的に参加できます。
また、どちらかだけの参加も可能です。

日時
2025年2月8日(土)14:00~15:30(受付は13:45~)
会場港区立エコプラザ
対象港区在住・在勤・在学を中心とした小学4年生以上の方(小学生は保護者同伴)
※区外の方も参加できます
講師青木 崇史氏(認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン 事務局長)
協力東京サラヤ株式会社
定員30名(先着)
参加費無料

【当日の様子】
まず最初に、動画を交えてボルネオに生息する多種多様な生物の様子が紹介されました。それらの生物は、森林伐採により減少しています。また、50年前と現在の地図を重ね合わせ、元々4分の3程度が原生林だったのが、アブラヤシ栽培のためのプランテーション化により現在は丘陵地帯以外はほぼ人の手が入っている様子が示されました。環境破壊の問題に加え、自然循環に依存する経営環境の悪化や、棲み処を奪われた動物の生活圏が人間と重なることによる農作物の被害もあるそうです。対策として国際社会は国を超えて協調すること、企業や組織は消費者を巻き込みながら、経営の一環として持続可能な経営を行うこと、私たち個人は問題を知り、自分から進んで調べ学ぶこと、買う時や捨てる時にトレーサビリティを気にしてみることなどが挙げられました。また、国や企業にパブリックコメントとして意見を伝えることも大切です。
最後に、現地で行われている取組として、野生動物の保護施設の運営や、元の森を取り戻すため、現地の種を集めるところから始める植林活動について紹介がありました。
参加者からは「野生の植物、動物が生きていく為に、人間が利用する自然環境が大きく影響を与えていることが良くわかった。」「ボルネオでの具体的な取り組みにつながる私がいまできること、今日から始めたいと思います。」などの感想がありました。
ボルネオの現状を知ることで日々の消費が自然に大きな影響を与えていることを学び、自分たちができることを考える機会になりました。


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