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【終了しました】森がささえる命のことstep2~パーム油から考える、私にできるエシカルな買い物~

2025年2月16日(日)実施
見えないところで私たちの生活を支えているパーム油の生産環境と消費のあり方について学ぶステップアップ講座です。
Step2では、自分にできるエシカルな買い物について考えます。
チョコレートやポテトチップスなどのお菓子や、パンの成分表示に「植物油脂」や「ショートニング」と書いてあるものを見たことはありますか?これらの多くは東南アジアで栽培されるアブラヤシという植物から抽出された「パーム油」から作られます。食品以外でも、シャンプーや化粧品、洗剤にも「合成界面活性剤」、「グリセリン」として使用されています。このように私たちの身の回りに多用されながらも、「パーム油」としては表記されないため、「見えない油」とも呼ばれます。
植物由来という言葉には、環境に良いイメージもありますが、実際には熱帯雨林を伐採し、アブラヤシの単一栽培を行うため、原生林に住んでいた生きものたちは棲み処を奪われ、貴重な生物多様性も失われ続けています。また、森林破壊により樹木や土壌に蓄積されていた多くの二酸化炭素も大気中に放出され、気候変動に大きな影響を与えています。しかし、他の植物油脂で代替すると、環境負荷はより高まるとも言われます。
私たちは消費者として、どのようなアクションが可能なのでしょうか?
この講座では、パーム油や生産地の現状について知り、私たちの毎日の買い物から何ができるのか考えます。
※この講座に参加した方は、3月15日(土)実施の「森がささえる命のこと step3~自然由来のせっけんクリスタル作り~」講座に優先的に参加できます。
また、どちらかだけの参加も可能です。
日時 | 2025年2月16日(日)14:00~15:30(受付は13:45~) |
会場 | 港区立エコプラザ |
対象 | 港区在住・在勤・在学を中心とした小学4年生以上の方 (小学生は保護者同伴) ※区外の方も参加できます |
講師 | 鈴木 龍太郎氏(サステラ 運営者)![]() |
定員 | 30名(先着) |
参加費 | 無料 |
【当日の様子】
まず最初に地球温暖化の大きな原因の一つとして、農業や畜産のための森林伐採があげられました。パーム油の原料として必要なパームヤシの畑も、地球の酸素供給に不可欠な熱帯雨林を伐採し生産しています。また、熱帯雨林には貴重な動植物が生息しており、生息地が減ることで生物多様性も失われ続けているということです。
パーム油はカップラーメンやポテトチップスなどの食品、洗剤、化粧品など私たちの身の回りの様々なものに使用されており、他の油で代用すると環境負荷は増えてしまうとのことです。そうした中、パーム油の多用についての問題を解決するためには、まずはパーム油についての認知度を上げることや、RSPO認証ラベルのある商品を選ぶことが挙げられました。
最後に、私たちが欲しいと思うものや、購入するものについて本当に自分が欲しいのではなく宣伝や広告で欲しいと思わされているのではないかと問題提起がありました。
参加者からは「世界中で起きている環境問題と自身の生活との関連を知ることが出来た。」「RSPO表示があることを初めて知りました。」との感想があました。
パーム油について知ることで私たちのライフスタイルと環境のつながりについて学ぶことができました。

