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【終了しました】【全6回】ビオトープ研究室
2021年5月~2022年1月実施
ビオトープには、都会の生き物や自然環境など、子どもが学べる教材がたくさんあります。生き物の観察方法や、生き物が過ごしやすい環境づくりを実践的に体験します。ビオトープをフィールドに、各自が興味を持ったことを環境学習のテーマとして探求します。初夏~冬まで全6回の連続講座です。
また、港区が開催する「小・中学生の環境に関する自主研究」の応募を目指す方にお勧めの講座です。
日時(予定) | 2021年5月、6月、7月、9月、11月、2022年1月の全6回 【日程】 第1回 5月30日(日)ビオトープについて 第2回 6月27日(日)ビオトープ作りとは(実習あり) 第3回 7月25日(日)研究テーマをきめよう(実習あり) 第4回 9月23日(木・祝)ビオトープの手入れについて(実習あり) 第5回 11月28日(日)水の生物について(ヤゴ調査実習あり) 第6回 1月23日(日)発表会(講習) 【時間】 各回10:00~12:00(受付は9:45~) |
会場 | 港区立エコプラザ |
対象 | 港区在住・在学の小学4年生~中学生 |
講師 | 山本 達也氏(ビオトープ管理士/農家) |
定員 | 10名(抽選) |
参加費 | 2,000円(全6回分) |
持ち物 | 長袖、帽子、軍手、タオル、飲み物 ※スカート、サンダルは不可です |
【当日の様子】
第1回 2021年5月30日(日)実施
最初に講座ついて説明がありました。ビオトープとは生き物が暮らしている場所のことであり、この講座ではエコプラザのビオトープの生き物を観察し、生態や特徴を学び、ビオトープの環境を整える作業をするとのことです。
実習ではビオトープの中に入り、生き物を探しながら作業スペースをつくるために草取りをしました。次に館内で飼育していて、元々はビオトープの池にいたメダカを池に戻しました。メダカの生態の説明を受け、池で泳ぐメダカの行動を観察しました。池にはメダカのエサになる小さな生き物がいること、植物で覆われた土にはミミズや小さな昆虫がいることを学びました。
【当日の様子】
第2回 2021年6月27日(日)実施
ビオトープの仕組みを学び、エコプラザのビオトープにトンボが卵を産みに来て、ヤゴが生存できる池を作る体験をしました。最初に、今の季節のビオトープの環境を確認するために、植物の生育状況と生育している生き物の観察をしました。植物の生育は良く、昆虫はカメムシ類が多いことが観察できました。池は前回見ることができなかったメダカの稚魚がいたので、繁殖していることがわかりました。トンボ用の池作りは四角い容器に土を入れ、前回草取りをした場所に置き、水を入れて、植物を植え込み、設置しました。トンボの種類と生態を学び、トンボの住む環境作りを体験しました。
【当日の様子】
第3回 2021年7月25日(日)実施
講師が制作したヤゴの標本を見て、ヤゴの生態を学びました。オニヤンマは川のような流水に卵を産むため、エコプラザのビオトープには来ないことを知りました。エコプラザのビオトープには、シオカラトンボやイトトンボが来る可能性があると説明がありました。ビオトープでは、池の底を網ですくい、ヤゴとエサになる虫を探しました。ヤゴは発見できませんでしたが、エサになるボウフラは採取できたため、ヤゴが生息できる場所であることがわかりました。透明の容器にボウフラとメダカを採取して、スケッチをしました。スケッチ後にビオトープの池に戻しました。最後にエコプラザで飼育し、羽化したナミアゲハをビオトープに放しました。
【当日の様子】
第4回 2021年9月23日(木・祝)実施
最初に、ビオトープの池周辺の草むしりをし、ビオトープ観察がしやすい環境を作りました。
ビオトープの池からメダカ、泥の中からはヤゴを採取しました。小さな池にもかかわらずヤゴがたくさん生息していたことを知り、参加者からは大きな驚きがありました。その後、採取したメダカとヤゴを透明の容器に入れ、観察とスケッチをしました。ヤゴは、腹の模様から判断して、シオカラトンボのヤゴであると講師の説明がありました。ビオトープ周辺で発見したドングリやミノムシの観察も行いました。
【当日の様子】
第5回 2021年11月28日(日)実施
西側のビオトープの観察をしました。池の周りの植物が9月に観察した時と変わっていることを確認しました。樹木は葉の色が変わったり葉が少なくなっています。実が赤くなって、枝が伸びている樹木もありました。生き物は池のメダカとヤゴを確認しました。東側のビオトープでは溜池にいるヤゴの採取の実習をしました。採取用の網を使い何度か溜池の底をすくうと、土と一緒にヤゴの採取ができました。ヤゴは室内に持っていき、顕微鏡で観察しました。顕微鏡の使い方を学び、拡大されたヤゴの身体の特徴から種類を判別する方法を学習しました。観察が終わるとヤゴを溜池に戻し、ビオトープの掃除をしました。増えすぎた蔓性植物など、除去してよいものとそのままにしておく植物を教わりながら作業しました。
第6回 2022年1月23日(日)実施
前回の実習でヤゴとメダカを観察し、学んだことの振り返りをしました。ヤゴとメダカの体のつくりと池の中での生態を復習してから、ビオトープの池で観察しました。冬の寒さでメダカは池の底で動かないため、見つけることができず捕獲が難しいことを学びました。ヤゴも泥の中で動かないため、網ですくった泥の中から見つけ出すのが簡単ではありませんでした。ビオトープの掃除では、堆肥箱を設置して、枯れた草や枝、落ち葉を集めて入れました。堆肥箱の中でゆっくりとたい肥や腐葉土になり、ビオトープの養分として土に返ります。ビオトープの植物は、堆肥箱でリサイクルできることを学びました。