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【終了しました】身近なキノコの不思議~どこからやってくる?~  

2022年7月30日(土)実施

街路樹などから生えているキノコ、公園の芝生や家のプランターなどからふいに生えてくるキノコを目にしたことはありませんか?
それらのキノコはどのようにして育つのか、すぐに見えなくなるのはどうしてかなど、不思議な生態について解説します。また、周りの動植物や土との関係性や、地球温暖化や森林の減少によるキノコへの影響を知り、自然とキノコの関係について考えます。

日時2022年7月30日(土)10:30~12:00(受付は10:15~)
会場港区立エコプラザ
対象港区在住・在勤・在学を中心とした小学4年生以上の方(小学生は保護者同伴)
講師保坂 健太郎氏(独立行政法人国立科学博物館 植物研究部 研究主幹)
定員20名(先着)
参加費無料
持ち物筆記用具

【当日の様子】
キノコが所属する菌類の特徴について説明があり、菌類は植物でも細菌でもなく、動物の近縁であることを学びました。また、私たちがキノコと認識して普段見ている部分は、植物で例えると「果物」や「花」にあたる部分で、「菌糸」と呼ばれる本体は植物の根のように地中に広がっています。「菌糸」の全長は、アフリカゾウやシロナガスクジラなどの巨大な生きものの体長よりもはるかに大きい可能性があることを学びました。地面には元々無数に胞子や菌糸が存在していますが、目に見えていないため、キノコが突然現れたように感じるとのことです。
自然環境とキノコの関係として、マツタケが絶滅危惧種に指定されたことが挙げられました。マツタケが育つ松林自体が減少したことだけでなく、人間が山に入らなくなったことで、マツタケの生育に適した落ち葉や枝が除かれた貧栄養状態の環境が減少したことが影響しているとのことです。
キノコの生態に加え、私たちの暮らしと自然環境の関わりを知る機会になりました。


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