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【終了しました】あなたの街の上下水道が危ない!~老朽化する水インフラのリアルを知り、未来を考える~
2026年4月15日(水)実施
※小学生から参加できますが、講座の内容は大人向けです。ご了承の上、お申込みください。
※本講座はオンラインで実施します。
※オンラインはZoomを利用します。はじめての方は当日使用するパソコン、スマートフォン、タブレットでZoomが視聴可能かご確認ください。
蛇口をひねれば、いつでもきれいな水が出るという当たり前が、当たり前でなくなる可能性があることをご存じですか。日本の上下水道は、高度経済成長期に整備され、現在その多くが更新時期を迎えています。しかし、自治体の深刻な財政難や人口減少による収益悪化が重なり、多くの地域で、老朽化したインフラの修繕の見通しが立っていないと言われています。このままでは、水道料金の急騰や、災害時ではない「突然の断水」が日常化する恐れもあり、また、道路陥没の事故なども、今後さらに増えていくのではと予想されています。
また、近年、激しさを増す豪雨災害への対応、老朽化による水質汚染のリスク、そして山から海へと続く「健全な水循環」の断絶など、私たちの暮らしを取り巻く環境全体にも深刻な影響があるとも言われています。
本講座では、水ジャーナリストであり、近著『あなたの街の上下水道が危ない!』の著者・橋本淳司氏を講師に迎え、現代の水インフラの現状と課題について解説します。全国で相次ぐ「老朽化」の深刻な実態や、自治体任せにしない住民としての「水の守り方」などについても紹介します。私たちの生活や自然環境にどのような影響が及ぶのか、そして次世代に安全な水をつなぐために今何ができるのか。日本の水の未来を一緒に考えてみませんか。
| 日時 | 2026年4月15日(水)18:00~20:00(受付は17:45~) |
| 会場 | オンライン(Zoomミーティング) ※お申込みいただいた方限定で講座後2週間アーカイブ配信いたします。 |
| 対象 | 港区在住・在勤・在学を中心とした小学生以上の方 (区外の方も参加できます)※4月以降の学年とします |
| 講師 | 橋本 淳司氏(水ジャーナリスト/武蔵野大学サステナビリティ学科 客員教授)![]() 【プロフィール】 学校、自治体、企業などと連携してさまざまな環境プロジェクトを行う。海外では、中国での節水教育担当者育成プロジェクト、インドでの雨水活用コミュニティづくり、国内では、文部科学省指定のスーパーグローバルハイスクール、ワールド・ワイド・ラーニングコンソーシアム拠点校において、探究学習や「主体的・対話的で深い学び」を実現するための授業プロデュースを行う。水、食、エネルギー、森の循環を考えるまち歩き講座は人気。社会課題の解決に貢献した書き手として「Yahoo!ニュース個人オーサーアワード2019」受賞。 |
| 定員 | 30名(先着) |
| 参加費 | 無料 |
| 申込み方法 | 3月11日(水)10:00~申込み開始 下記の申込みフォーム、またはお電話でお申込みください。申込みフォームからのお申込みは、受付メールを自動送信しております。定員に達した後の受付については、お断りのメールをお送りすることがございます。そのような連絡メールが届かない場合は、ご参加確定となります。 <オンライン講座参加にあたって> Zoom/視聴URLは開催前日にEmailでご案内いたします。 |
【当日の様子】
最初に、日本の上水道が直面している現状について説明がありました。2021年に和歌山市で水管橋が崩落し、約13万8,000人が6日間断水した事例を紹介し、全国各地で水インフラが老朽化しているが、多くの自治体で、設備の点検や更新が進んでいないのが現状です。設備更新が進まない原因としては、人口減少と節水による料金収入の減少、および職員数の慢性的な不足があるとのことです。また、有機フッ素化合物(PFAS)(※1)への対応という新たな課題が発生していると説明がありました。PFASは自然環境中で分解されにくく、水源や土壌に蓄積・拡散する水質汚染物質です。2026年4月からPFOSとPFOA(※2)の水質基準が格上げされ、水道事業者に定期検査と改善対応が義務付けられましたが、検査や除去施設の整備には莫大な費用がかかることから、インフラの維持に大きなリスクを抱えている現状とのことです。
次に、下水道の現状について、2025年1月の埼玉県八潮市の道路陥没事故を例に、下水に含まれる硫化水素による腐食、集中豪雨の増加による過負荷など、様々な要因によって下水道管の老朽化が進んでいると説明がありました。気候変動による集中豪雨の増加は、下水道管への負荷をさらに高め劣化を加速させる環境要因となっており、一方で老朽化した水道管から未処理の下水が河川や土壌に流出することで、水質汚染を引き起こすリスクも高まっているとのことです。
後半では、上記現状を踏まえ、人口減少時代に合った水インフラのあり方について説明がありました。まず、水道は、電気やガスのように消費者が民間サービスを購入するという関係とは異なり、自治体が運営する公共事業としての性格を持っていて、つまり自治の観点が強く、私たち市民も当事者であると認識することが大切であるとのことです。また、水インフラをただの設備として捉えるのではなく、豊かな水源を支える森の保全や地下水・湧き水の活用、地域の規模に合った小規模分散型施設への転換、小水力発電など水を届ける以外の価値を生み出す事業展開など、自然資源の保全と活用が一体となった視点で考えていくことの重要性も語られました。
講座を通じて、上下水道の現状や課題を知り、これからの水インフラとの関わりを自分ごととして考える機会となりました。
※1 PFAS(通称ピーファス)とは…主に炭素とフッ素からなる化学物質で、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物のことを指します。分類の仕方によって数が異なりますが、1万種類以上の物質があるとされています。(環境省HPより引用)
※2 PFASの一種であるPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸、通称ピーフォス)・PFOA(ペルフルオロオクタン酸、通称ピーフォア)は、様々な用途で使用されてきました。具体的には、PFOSは、半導体用反射防止剤・レジスト(電子回路基板を製造する際に表面に塗る薬剤)、金属メッキ処理剤、泡消火薬剤等に、PFOAは、フッ素ポリマー加工助剤(他のフッ素化合物を製造する際に、化学反応を促進させるために添加する薬剤)、界面活性剤等に使われてきました。(環境省HPより引用)





