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【終了しました】糸をつむいで織る~エコプラザで育てたカイコの繭を使う~

2021年12月19日(日)実施

カイコが作った繭から生糸が作られることは有名ですが、生糸は形や色が美しい正繭(せいまゆ)のみを使用します。正繭から除外された屑繭(くずまゆ)を使って、真綿(まわた)は作られてきました。真綿は布団の中ワタや、帯の布がずれないように糊のようなものとして使われるだけでなく、糸を引き出して、つむぎ、糸にすることもできます。
本講座では、真綿を糸にし、糸を織って小さな布を制作し、カイコと人の共存について学びます。

※講座で使う真綿の一部は11月13日「真綿作り」講座受講者が作成したものです。

日時2021年12月19日(日)13:00~15:00(受付は12:45~)
会場港区立エコプラザ
対象港区在住・在勤・在学の中学生以上の方
講師彦根 愛氏(染織工房neitoun主宰)
定員10名(抽選)
参加費無料
持ち物筆記用具
協力一般財団法人日本真綿協会

【当日の様子】
まず最初に、糸を作る繊維について説明がありました。繊維は天然繊維と化学繊維の二つに分かれるそうです。天然繊維は主原料が天然素材の繊維で、植物繊維(綿や麻)と、動物繊維(ウールや絹)があります。化学繊維は、石油などを原料とする合成繊維(ポリエステルなど)と、木材などを薬品で溶かして再生する再生繊維(レーヨンなど)があります。糸はそのような繊維を引き伸ばし撚(よ)ってできたものです。真綿はカイコの繭からできた動物繊維で、天然由来のため環境や肌に優しい素材ということを知りました。
実習では、真綿を撚って糸を作り、その糸と木枠に張った経糸(たていと)を交互に織って小さな布を作りました。経糸には、くず繭や生糸のくずなどでできた紡績絹糸を使いました。
エコプラザで春に育てた蚕の繭を使って、11月13日のワークショップで真綿を作り、この講座でその真綿を糸にして小さな布を作ることで、生き物の命の大切さとつながり、循環について考え、学びました。


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