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【終了しました】【全9回】都会のミツバチ飼育講座

2023年5月~9月実施

都会でのミツバチ飼育体験を通して、「人、まち、自然」の関係を考えます。ミツバチが生息できる自然が都会にあることに気づき、人の暮らしとミツバチの関係から、都会の多様な環境を学びます。座学はエコプラザ、実習は芝Bee Bee’sプロジェクトに参加する形で、三田いきいきプラザにて実施します。座学5回、実習4回の全9回の連続講座です。
尚、4月13日(木)に実施する説明会を受けた方が優先的に参加できます。

※芝Bee Bee’sプロジェクトとは…芝地区内でのミツバチの飼育や、そこで採れたハチミツの活用を通して、地域の人々の交流を図るため、芝地区総合支所独自に実施する養蜂事業です。

日時2023年5月~9月全9回(座学5回、実習4回)

【日程】
第1回 5月11日(木)座学:ミツバチとは
第2回 5月21日(日)実習
第3回 6月 8日(木)座学:どうやって飼育するのか
第4回 6月25日(日)実習
第5回 7月13日(木)座学:ハチミツはどうやって採るのか
第6回 7月23日(日)実習
第7回 8月10日(木)座学:都市でのミツバチ飼育とは
第8回 8月27日(日)実習
第9回 9月 14日(木)座学:振り返り

【時間】
座学各回18:30~20:00(受付は18:15~)
実習各回11:00~12:00(受付は10:45~)
会場座学:港区立エコプラザ
実習:三田いきいきプラザ(現地集合・解散)
対象港区在住・在勤・在学の小学3年生以上の方(小学生は保護者同伴)
講師岡田 信行氏(株式会社オルト都市環境研究所 代表)
定員10名(抽選)
参加費3,000円(全9回分)
持ち物筆記用具、実習は動きやすい服装(スカート、サンダル不可)

【当日の様子】
第1回 2023年5月11日(木)実施
都会でミツバチの飼育をすることで、地域の自然環境や街の暮らしについて新しい発見ができると話がありました。都会でも地域の花を蜜源として蜂蜜が採れ、その採れた蜂蜜を地域の人が活用します。飼育活動の継続は、蜂蜜を採るために花や緑を増やすことにつながります。ミツバチがいることで、持続可能な環境作りの取組が地域で続くことになります。スライドで都会で見ることのできるミツバチの種類や、蜂蜜を採るセイヨウミツバチのことを学習しました。ミツバチを飼い、蜂蜜を採るためには女王蜂、働き蜂、雄蜂の生態を理解して、ミツバチが住みよい巣箱環境を作ることが重要です。何万匹も暮らすミツバチの巣を企業に例えての解説では、人間の営みにも共通する集団の社会性を持った昆虫であることを学びました。

【当日の様子】
第2回 2023年5月21日(日)実施
実習は芝Bee Bee’sの活動に参加し行いました。防護服と手袋を着用し、養蜂箱の近くにで養蜂作業で使う道具や注意する行動の説明を受け、養蜂箱から出入りしているミツバチを観察しました。次に養蜂箱の蓋を開けて巣枠を取り出し、ミツバチの健康状態と群れの様子を確認する内検という作業を講師が実践しました。養蜂箱から取り出した巣枠に密集しているミツバチの中から、女王蜂、働き蜂、雄蜂を探しました。初めは見分けがつきませんでしたが、説明を聞いてから探すと違いが見えてきました。参加者が巣枠を持ち、観察することもできました。群れで活動するミツバチの姿を観察し、ミツバチについて学ぶ良い体験となりました。

【当日の様子】
第3回 2023年6月8日(木)実施
前回の実習の振り返りをしました。参加者から実際に養蜂箱の中で暮らすミツバチを見た感想を聞きました。ミツバチを近くで観察できたことが良い体験となったという意見が多くありました。養蜂箱の扱い方とミツバチに接する時の注意点について、振り返ることで一つ一つの動作の意味が理解できました。また、ミツバチの体の特徴や機能の説明を受けることで、ミツバチの生態と養蜂箱の仕組みには深い関係があることを学びました。

【当日の様子】
第4回 2023年6月25日(日)実施
前回の座学で学んだことを活かし、より深くミツバチを観察しました。養蜂箱を開けて、中にいるミツバチの状態を確認する内検作業の手順を説明しながら講師が作業を進めました。実際の内検作業を見ることで、群れが繁栄し蜂蜜が貯まるように作られた養蜂箱の仕組みを知りました。養蜂箱から取り出した巣枠を観察して、蜂蜜や卵、幼虫、サナギがいることを確認しました。作業はミツバチにストレスを与えず、興奮させないようにすることが重要で、人間も安全に作業をするために優しくゆっくりとした動作が大切なことを学びました。

【当日の様子】
第5回 2023年7月13日(木)実施
前回の実習の作業手順の振り返りをしました。ミツバチに接する時のポイントを中心に養蜂箱の扱い方と、養蜂箱を開ける内検作業の重要性を再確認しました。内検は病気やダニの発生と、蜂蜜の溜まり具合の点検のために定期的に行う重要な作業です。道具の使い方や段取りを丁寧にすることで、ミツバチにストレスを与えず、安全な作業を行うことができます。次回の実習で予定している採蜜作業の知識として、養蜂箱の中でミツバチが作る巣の構造や蜜が貯まる仕組みの説明がありました。都会で人間と共存しながら生きる、ミツバチの生態を考える機会となりました。  

【当日の様子】
第6回 2023年7月23日(日)実施
養蜂箱の内検の実習をしました。巣枠を持つと重く蜂蜜が溜まっていることがわかりました。次に溜まった蜂蜜を採取するために屋内に移動しました。採蜜体験は働きバチが遠心分離機に飛び込まないように屋外では行わないということです。巣枠に溜まった蜂蜜は蜜蓋で塞がれているため、蜜刀で蜜蓋を切り落としてから遠心分離機に入れます。遠心分離機の安全な使い方の説明を受けてから、順番にハンドルを回しました。蜂蜜が巣枠から飛び出してくると、蜂蜜の香りが広がりました。遠心分離機に溜まった蜂蜜はメッシュでろ過してゴミを取り除き、そのまま大きな容器に入れて保存します。今回は7kg以上の蜂蜜が採れました。安全に保存するために重要な糖度を糖度計で測ると79.5度でした。基準は78度以上のため、そのまま保存できます。採蜜作業と蜂蜜の保存について、体験を通して学ぶことができました。

【当日の様子】
第7回 2023年8月10日(木)実施
前回の実習の振り返りをしました。初めての採蜜体験で想像より蜂蜜が大量に取れたこと、採取した蜂蜜は重く、香りが強かったなどの感想がありました。蜜蓋のカットから採取した蜂蜜の糖度確認まで、作業の流れについても確認しました。
都会でミツバチを飼育するときの、プラスとマイナス面について考えるワークショップを行いました。二つのグループに分かれ「ミツバチを飼うときに不安に思うこと」、「ミツバチを飼ってやってみたいこと」をテーマに話し合いました。刺される危険や近所との関係について不安があること、蜂蜜を使っての化粧品やお菓子の商品開発をしてみたいなど活発な意見やアイデアが出ました。都会とミツバチとの関係を考えるよいきっかけとなりました。

【当日の様子】
第8回 2023年8月27日(日)実施
内検作業の振り返りをしました。講師は作業の順序や意味について参加者に問いかけをしながら、内検作業の実演をしました。参加者はすべての問いに答えることができ、内検作業を理解していることが確認できました。次は屋内で採蜜作業の実習をしました。巣枠は蜜刀で蜜蓋を切り落としてから遠心分離機に入れます。しばらく遠心分離機を回して、巣枠を取り出し蜂蜜が残っていないか確認をします。残っていたら蜜刀で開いていない蜜蓋を削り、また遠心分離機に入れて回します。巣枠が軽くなり、目視でも蜂蜜が残っていないことを確認して、巣枠を養蜂箱に戻します。遠心分離機に溜まった蜂蜜はメッシュでろ過してゴミを取り除き、そのまま大きな容器に入れて保存します。今回は12kg以上の蜂蜜が採れました。安全に保存するために重要な糖度を糖度計で測ると79.8度でした。基準は78度以上のため、そのまま保存できます。丁寧な作業をすることで、無駄なく多くの蜂蜜を採取する体験ができました。

【当日の様子】
第9回 2023年9月14日(木)実施
スライドで各回の資料と実習の記録写真を見ながら講師の説明があり、今まで学んできたことの復習をしました。   
次に前回の座学で行ったミツバチを飼育する時の、プラスとマイナス面について考えるワークショップの続きをしました。前回の意見を講師がまとめた資料を使い、ワールドカフェスタイルでさらに「ミツバチを飼う時に不安に思うこと」の解決策、「ミツバチを飼ってやってみたいこと」を実現するにはどうすればいいかを具体的に意見交換しました。多くのアイデアが出て、地域との交流を深め、ミツバチの生態や環境貢献について発信をし、地域の人々の理解を得ることが、蜂蜜を使う化粧品やお菓子の商品開発など、やりたいことへ繋がるだろうと意見がまとまりました。都会とミツバチとの関係を実践的に考えるよい機会となりました。


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