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【終了しました】初夏の自然観察会

2023年5月6日(土)実施

歴史ある浜離宮恩賜庭園で初夏の植物や生きものの観察会をします。海水と淡水が流れる特殊な環境の庭園が織り成す自然に触れ、私たちの身近にある自然環境について学びます。緑が鮮やかなこの時期は、草地でカラスノエンドウやヘビイチゴの実が見られます。気温も上がり、昆虫たちが活発になってきます。花のまわりでは、蜜や花粉を求めてやってくるハナバチやチョウ、ハナムグリなどが観察できます。
※雨天時、港区立エコプラザにて室内講座を行います。浜離宮恩賜庭園の植物や生きものの写真を使って解説します。

日時2023年5月6日(土)10:00~12:00(受付は9:45~)
会場浜離宮恩賜庭園(現地集合・解散)
※詳細は参加案内にてお知らせします。
対象港区在住・在学の4歳~小学生とその保護者
※4月以降の学年とします。
講師日本自然保護協会自然観察指導員
定員15組(抽選)
参加費無料
持ち物筆記用具、水分補給の飲み物、お持ちの方はルーペ
服装歩きやすい靴、服装、帽子(日傘の利用はご遠慮ください)

【当日の様子】
3グループに分かれて、自然観察指導員の解説を聞きながら、浜離宮恩賜庭園を散策しました。
庭園は海沿いにあり、潮風に強い植物であるクロマツやタブが見られます。タブの樹皮からは、蚊取り線香の原料となるタブ粉がつくられるそうです。
園内では、ドングリがなる木であるスダジイの、独特な花の香りがしました。この匂いに誘われて、ハナアブや小さい甲虫たちがやってきて受粉しますが、実ができるまでには2年もかかります。
林地ではアカボシゴマダラが飛んでいました。春に羽化したものは体が白いですが、夏に羽化するものには赤い模様があることからアカボシゴマダラと呼ばれます。
また、草むらでは、トホシテントウを観察しました。テントウムシは種類によってエサが異なり、人間にとっては益虫と害虫に分かれるそうです。野菜の病気の元となる菌を食べる菌食性のものや、アブラムシを食べる肉食性のテントウムシは、その生態を利用して農薬の代わりに用いられることもありますが、トホシテントウは草食のため、農家にとっては大敵です。
身近な環境にある豊かな自然に触れることで、生態系の仕組みについて学びました。


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