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【終了しました】近代金継を体験しよう! 

2023年9月3日(日)実施 
金継は室町時代頃から行われている、瀬戸物などの修理法です。金継の歴史や、日本での漆の植林状況と接着剤として使われるその特徴について学びます。レクチャーの後は、割れたり欠けたりして使えなくなった食器を、金継で美しくよみがえらせます。身近な物を大切に長く使う方法を知り、生活に取り入れてみませんか。

※講座では、瀬戸物用の接着剤と人工漆を使用します。

日時2023年9月3日(日)13:30~16:30(受付は13:15~)
会場港区立エコプラザ
対象港区在住・在勤・在学の高校生以上の方
講師狐塚 仁宏氏(日本文化財漆協会所属)
【プロフィール】
1959年8月19日生。東京都葛飾区出身。書道師事:櫻井禾抱、長揚石、中川游人。日本文化財漆協会会員、毎日書道展会友、応急手当指導員、講道館柔道六段、警視庁自動二輪安全運転指導員。東京都中央区京橋において町会活動、東京都の柔道界において大会運営、所轄においてオートバイの安全運転指導。都内諸区の依頼により苔玉、篆刻(雅印・はんこ)、金継、刻字、墨絵、蒔絵、老人が大怪我をしない転び方など、多岐にわたる講習会を実施している。
定員10名(抽選)
参加費1,000円
持ち物エプロン、2つ~4つに割れた器(陶器、磁器)1つ、欠けた器(陶器、磁器、ガラス製)1つ以上。
※割れた器と欠けた器を両方を必ず持参してください。
どちらかだけだと、金継のワークショップができません。
※当日、金継する個数は器の状態により講師が判断します。



【当日の様子】
レクチャーでは、本漆と今回使用する人口漆について学びました。本漆は漆の木から採れる樹液であり、新漆と呼ばれるものはカシューナッツの殻から抽出した油からできているなど、いずれも自然由来の原料が使われています。また、金粉を払うには真綿を使用しますが、コットンだと油分があり金粉がそちらに付着するため、真綿が適していると説明がありました。漆は1本の木から約200ccしか採れない貴重な物で、ほとんどが中国産とのことですが、日本でも徐々に植林が進められています。
ワークショップでは、割れた食器と欠けた食器をそれぞれの手法で金継しました。割れていない箇所にも漆を塗り、景色(模様)とする方法も用いることで、元の形とはまた違った姿によみがえらせることができました。
壊れたものをすぐ捨てるのではなく、自分の手で修復して新しくよみがえらせることで、更に愛着を持ち、長く大切に使う楽しさを学びました。


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