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【終了しました】 生きものスゴ技大発見!~君も生きものデザインクリエイターになれる!~

2023年9月2日(土)実施

生きものの形や能力をヒントに新たな技術を開発したり、ものづくりに活かす科学技術はバイオミメティクスとよばれています。日本では、カワセミのくちばしの形状をまねた新幹線や、モルフォ蝶の羽の発色の仕組みをまねたきれいなドレスなどが開発されています。
この講座では、バイオミメティクスが環境や社会問題に対して、どのように役立つかを学びます。また、「生きものデザインクリエイター」として、生きものから学び、社会に役立つ技術を考えるグループワークを行います。様々な生きものの特徴を学び、それらをどのように活かせるか考えることで、多様な生きものと共生していくことについて考えましょう。参加者には、「生きものデザインクリエイター」の名刺をお渡しします。

※9月3日(日)~20日(水)の期間に関連展示を行います。詳細はこちらをご覧ください。本講座内で考えた技術も展示します。

日時2023年9月2日(土)10:30~12:00(受付は10:15~)
会場港区立エコプラザ
対象港区在住・在学を中心とした小学3~6年生(区外の方も参加できます)
講師平坂 雅男氏(NPO法人バイオミメティクス推進協議会 事務局長)

【プロフィール】
化学系企業において研究開発および研究企画等に従事した後に、2014年から2021年まで高分子学会常務理事を務め、現在、NPOバイオミメティクス推進協議会事務局長。2012年よりバイオミメティクスの国際標準化作業に従事している。専門は、電子顕微鏡、バイオミメティクス、技術経営。バイオミメティクス関連では『ドラえもん科学ワールド;未来をつくる生き物と技術』(小学館)(監修)、『トコトンやさしいバイオミメティクスの本』(日刊工業新聞社)(分担執筆)ほか。1955年東京生まれ、東京都在住。
定員12名(抽選)
参加費無料
持ち物筆記用具

【当日の様子】
まず最初に、バイオミメティクスの技術例について説明がありました。モルフォ蝶の羽は、物質自体には色は無いが光の反射により色があるように見える「構造色」という仕組みで青く発色します。この仕組みを利用して、化学物質を使わずにきれいな輝きのあるドレスが開発されています。このように生きものから様々な形や能力を取り入れ、技術開発に役立てることがバイオミメティクスです。また、個々の生きものの優れた点だけを人間社会に持ち込むのではなく、生きものの生態系自体から学び、生きものと人間の共生を目指すことが大切であると説明がありました。
グループワークでは、お題として出された生きものカードをもとに、新技術のアイデアを出し合いました。「壁に接着できるヤモリの足の性質を利用した、壁に貼り付けられる靴」など、様々なアイデアが生まれました。その後出し合ったアイデアをイラストと解説を書いてまとめ、発表をしました。
生きものが持つ能力とそれを活かした技術について学び、生きものと人間が共生する社会について考える機会になりました。


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