【終了しました】みなとSDGs vol.2「海洋プラスチック」の問題から、SDGsの統合性を学ぶ
2019年9月10日(火) 実施
世界が取り組む持続可能な世界を実現するための目標が「SDGs(Sustainable Development Goals)」です。
そのSDGsに、企業としてどう取組めばいいのかを考える連続講座の第2回目です。
今回は、海洋プラスチック問題をテーマに、実際にSDGsを取り込んで実践している企業事例を紹介します。また、 プラスチック問題をSDGsの17のゴールに当て込んで考えるワークを行います。ワークを通して、複数の事業者がパートナーシップを組み、消費者や社会を巻き込んで、共存・共栄を目指し、循環する「エコシステム」の指標として、SDGsをどのように活用していくのかを一緒に考えます。
※SDGsとは…2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものです。
(外務省ホームページより引用 https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html)
日時 | 2019年9月10日(火)18:00~20:00(受付は17:45~) |
会場 | 港区立エコプラザ |
対象 | 港区在住・在勤・在学の小学生以上の方 |
講師 | 今村 かずゆき 氏(NPO法人荒川クリーンエイド・フォーラム 事務局長) 【プロフィール】 博士(工学)。特定非営利活動法人荒川クリーンエイド・フォーラム(英名:Arakawa River Clean-aid Forum)理事/事務局長。愛知県出身。 企業の社会貢献活動のコンサルティングや学生を対象とした環境人財育成などを行っている。 アカウミガメの繁殖に適した砂浜環境を調べる研究者。遠州灘(愛知県豊橋市)にてウミガメの繁殖実態を調査する中で海洋ごみ問題に関わったことを契機に、その解決に向けた取組を模索しながら展開中。 大久保 勝仁氏(国連子どもと若者メジャーグループ 都市開発部門アジア統括/建築家・デザイナー) 【プロフィール】 United Nations Major Group for Children and Youthの都市開発部門アジア統括、また、持続可能な社会に向けた政策などの交渉における日本の若者代表として、政府/国連との交渉、提言を行っている。 日本政府と国連の公式セッションで対談し、子どもと若者に向けた10億ドルを出資するという宣言を得たり、自らが所属するプラットフォームの「次世代のためのSDGs推進イニシアチブ」構想が日本政府側に採択され安倍首相自身が2018年度末までの実現を宣言するなど、多くのインパクトを生み出す。 松尾 沙織氏(ライター/渋谷SDGs協会 代表理事/ACT SDGs 管理人) 【プロフィール】 1984年 東京都武蔵野市生まれ。2011年の震災をきっかけに、当時の働き方や社会の持続可能性に疑問を持ち、「ソーシャルデザイン」という言葉を広めたNPO法人グリーンズのライターインターンに応募、同団体の編集学校を卒業。 現在はフリーのライターとして、さまざまなメディアで「SDGs」や「サステナビリティ」を紹介する記事を執筆。 他、登壇やSDGs講座コーディネート、勉強会を主催。また「ダイベストメントコミュニケーター」として、気候変動の問題を広める活動をしている。 |
定員 | 50名(先着) |
参加費 | 無料 |
共催 | みなと環境にやさしい事業者会議mecc |
【当日の様子】
ファシリテーターの松尾氏から、(1)SDGsをエコシステムと気づくためのツールとして理解し、使えるようになること、(2)プラスチックごみの問題を自分のこととして捉えられるようになることが本講座の目標になる、と冒頭に説明がありました。具体例として荒川クリーンエイド・フォーラムの活動から見えてくるプラスチックごみ問題、 荒川クリーンエイド・フォーラムと協働して荒川に漂着したごみ拾い活動を行っているリコージャパン株式会社のSDGsへの取組の紹介がありました。また、SDGs誕生の経緯や世界的な流れについての説明がありました。
プラスチックごみを一例として、問題の解決のためには「環境」「社会」「経済」の3つの側面から取組む必要があることを理解しました。さらにはSDGsの17のゴールとターゲットは個々に単独ではなく、相互に関係性があり、統合的解決と調和が必要であることを学びました。