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【終了しました】色彩の魅力「日本茜」~その歴史と染め体験~

2022年11月13日(日)実施

日本の大昔では親しまれていた「日本茜」の歴史と現状、栽培についてや、SDGsとの関係について学びます。レクチャーの後は絹糸を4色に染める体験をします。自然の恵みとその多様な色彩を感じ、暮らしの中に自然を取り入れる大切さや豊かさを考えます。

※2mの長さの絹糸を、4色分お持ち帰りいただきます。

日時2022年11月13日(日)10:30~16:00(受付は午前:10:00~ 午後:13:45~)※12:00~14:00昼休憩
会場※午前と午後で開催場所が異なります。
午前:港区立伝統文化交流館
午後:港区立エコプラザ
対象港区在住・在勤・在学の高校生以上の方
講師杉本 一郎氏(一般社団法人日本アカネ再生機構 代表理事)
定員12名(抽選)
参加費1,000円
持ち物筆記用具・汚れてもよい服またはエプロン
共催港区立伝統文化交流館

【当日の様子】
伝統文化交流館でのレクチャーでは、日本茜の生態や特徴について解説があり、里山のような環境の至る所に自生していることを学びました。また、日本茜の赤色は「緋色」であり、弥生時代や古代では象徴・権力の色として使用されていましたが、鎌倉時代頃から茜染めの技術が消滅したとのことです。講師は耕作放棄地を借り受けて日本茜を栽培し、農地を活性化すると共に、染め技術と日本茜色彩文化の再生に取組んでいます。布だけではなく革、貝、シリコンなど様々な物への染めにも挑戦しています。また、能楽に使われる太鼓の調べ紐の染めを、化学染料から古来の茜染めに戻す活動は、環境負荷の軽減につながっています。
エコプラザでの実習では、絹糸を4色に染めるを体験しました。日本茜は緋色だけではなく黄、橙、紫など様々な色にも染めることができますが、昔は他の色は捨てて緋色のみを使用していたそうです。また、他の植物染めは色を定着させる媒染剤の種類を変えて違う色を取り出しますが、茜染めはミョウバンのみで様々な色が出るため、茜本来が持っている色素を楽しめるとのことです。
日本茜の生態や栽培の現状、歴史を学び実際に染めを体験することで、現代に合った形で自然を取り入れ活かす楽しみを学びました。


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