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【終了しました】【全6回】こども自然教室
2021年6月~12月実施
エコプラザの屋上菜園を使って野菜を栽培します。ビオトープでは昆虫と植物の生態を観察して都会の環境を学び、身近な自然について興味と知識を広げます。子どもが植物、生き物を観察し、自然と触れ合う体験の中から、環境について考える力を養います。初回は屋上の畑でジャガイモ収穫と夏野菜の植え付け体験をします。全6回の連続講座です。
日時(予定) | 2021年6月~12月(8月を除く)全6回 【日程】 第1回 6月13日(日)ジャガイモ掘りと夏野菜植え付け 第2回 7月11日(日)夏野菜の収穫と秋野菜の種まき 第3回 9月12日(日)秋野菜の種まき 第4回 10月17日(日)秋野菜の収穫と秋の自然 第5回 11月14日(日)秋の野菜収穫大会 第6回 12月12日(日)冬野菜の収穫と学習発表 ※各回実習あり 【時間】 各回10:30~12:00(受付は10:15~) |
会場 | 港区立エコプラザ |
対象 | 港区内在住・在学の小学生(小学2年生以下は保護者同伴) |
講師 | 山本 達也氏(ビオトープ管理士/農家) |
定員 | 10名(抽選) |
参加費 | 2,000円(全6回分) |
持ち物 | 長袖、帽子、軍手、タオル、飲み水 ※スカート、サンダルは不可です |
【当日の様子】
第1回 2021年6月13日(日)実施
屋上菜園のジャガイモ掘りをしました。ジャガイモは根にできるのではなく、茎にできるイモだと説明がありました。枯れた茎を掘りあげ、イモのでき方を見て実際に学びました。次に隣の畑でサツマイモの苗植えをしました。サツマイモは、根にできるイモだと説明がありました。茎から出てくる根が伸びてイモができるので、根が伸びることを考えて穴を掘り苗の植えつけをしました。ビオトープでは植物の名前と特徴、訪れる生き物の紹介がありました。ビオトープに来る昆虫や生き物と植物の関係、水辺や土がある環境が植物や生き物に大切なことを学びました。
実習後に、体験したことを振り返り、収穫したジャガイモの重さを量りました。ジャガイモは12.5kgの収穫量でした。
第2回 2021年7月11日(日)実施
屋上の畑で前回ジャガイモ掘りをした場所の草取りをしてから、土をよく混ぜてニンジンの種をまきました。また、前回植えたサツマイモの苗は伸びてきました。ミニトマトは赤と黄色に色のついたものを収穫しました。野菜を育てるには、種まきと収穫の時期が大切なことを学びました。ビオトープの池ではたくさんの子供のメダカが発見でき、卵がかえって増えていることがわかりました。メダカ以外の魚が池にいないことも確認できました。
第3回 2021年9月12日(日)実施
前回、屋上の畑でトマトが枝になっている様子とニンジンの種が小さいことに驚いたことなどの体験を振り返りました。また、トマトの収穫とニンジンの種まきの方法を再確認しました。今回は、枯れてきたトマトの枝や雑草を取り除き、きれいにした土にラディッシュの種まきをしました。ニンジンは、葉が伸びて順調に成長していました。ニンジンは密集して生えていると大きくならないため、密集して生えている株を抜き、間隔を空ける間引き作業をしました。サツマイモは蔓(つる)が長く伸びていました。土の中のイモを大きくするため、伸びた蔓を持ち上げてイモ畑のスペースの中へ戻す蔓返しの作業をしました。収穫の終わった畑の片付け方と新しい野菜の種まき、成長してきた野菜の手入れを学びました。
第4回 2021年10月17日(日)実施
前回の畑作業で種まきしたラディッシュと、間引き作業をしたニンジンの様子を見に屋上の畑に行きました。ラディッシュは順調に成長しており、根がふくらんでいるものを選んで収穫しました。ニンジンは間引き作業で取り過ぎたり、触り過ぎて根を痛めたので、残っている数が少なくなっていました。ラディッシュは別名二十日大根という野菜で、大根の仲間だと説明がありました。室内ではビオトープから採取したヤゴの観察をしました。今年ビオトープに産み付けられたシオカラトンボの幼虫です。トンボは幼虫も成虫も肉食で、アカムシやボウフラをエサとして、都会の小さな池でも繁殖できることを学びました。
第5回 2021年11月14日(日)実施
屋上の畑に残っているラディッシュを全部収穫しました。サツマイモは蔓を片づけた後、土の中から掘り出しました。手で掘りあげたサツマイモはきれいに収穫できましたが、表面に虫が食べた跡がついたものがありました。サトイモの収穫では、親イモのまわりに多くの子イモがついており、掘った後に親イモから子イモを手でもぎ取ることを学びました。
レクチャーではラディッシュとサツマイモを食べた虫について学習しました。食べたのはヨトウムシとコガネムシの幼虫で、無農薬栽培だと被害はどうしてもあるようです。鳥がくれば虫を食べてくれるため、都会でも鳥が住める豊かな緑を増やし、生態系のバランスを整えることで野菜の被害を少し減らせる可能性があると説明がありました。虫の被害の少ないきれいな野菜を作るためには、自然環境を整えることも必要だと学びました。
第6回 2021年12月12日(日)実施
7月に種まきをしたニンジンが屋上の畑の最後の収穫物です。9月に行った間引き作業が難しく、根を痛めた影響で大きなものは採れず、本数も少なくなりました。収穫したニンジンは、よく見ると虫に食べられた跡があるものがありました。何もなくなった畑にたい肥を蒔き、スコップで土とよく混ぜたところ、土の中から芋虫とサナギが出てきました。根切り虫の仲間で蛾の幼虫だと説明がありました。その他にも出てくる虫や根などを畑から取り出し、最後は土の表面を平らにして畑の整備を終了しました。レクチャーでは1回目からの振り返りをして畑で何を育て、どのような作業をしてきたかを復習しました。都会のビルの屋上の小さな畑でも、野菜が作れることを体験し、季節を感じながら天候や気温、陽当りなどの自然環境を見て、適正な手入れをしないと野菜は育たたないことを学びました。