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【終了しました】再エネの切り札!洋上風力発電について知る

2023年2月10日(金)実施

政府は、脱炭素社会に向けて2030年までに総発電量における再生可能エネルギーの比率を36~38%にするという目標を設定しました(第6次エネルギー基本計画より)。その達成に向けて注目されているのが、洋上風力発電です。現在日本で見られる風車は陸上に設置されていますが、洋上風力発電は海上に風車を設置します。洋上風力は陸上風力に比べ強く安定した風が得られます。さらに日本は広い海域を保有しており多くの風車の導入ポテンシャルがあることから、洋上風力発電は「再生可能エネルギー普及の切り札」とも言われ、注目を集めています。
この講座では、洋上風力発電の基本から、今後の展望についてを学びます。すでに洋上風力発電が浸透しているヨーロッパとの違い、日本で洋上風力発電を進めている地域について、政府の2030年目標は達成できるのかどうか、などを解説します。さらに、港区の海に風車が立ち並ぶ未来の可能性についても解説します。脱炭素社会に向けて、洋上風力発電の取組を学びましょう。

日時2023年2月10日(金)18:30~20:00(受付は18:15~)
会場オンライン(Zoom)
対象港区在住・在勤・在学の中学生以上の方(区外の方も参加できます)
講師竹山 優子氏(東京海洋大学 准教授)
定員40名(先着)
参加費無料

【当日の様子】
まず最初に、地球温暖化や、風が吹く仕組みについて説明がありました。次に、洋上風力発電について説明がありました。日本の洋上風力発電所は7つあり、そのうち風車30基以上の大規模な発電を行っているのは現状1ヶ所であるとのことです。また、すでに洋上風力発電が進んでいるデンマークとの比較説明がありました。デンマークは偏西風帯にある平坦な地形のため強く安定した風が吹き、気候条件が良いことから、洋上風力発電が発展しています。日本は広大な排他的経済水域(EEZ)を持ち、洋上風力発電の賦存量(理論上は潜在的に存在していると算定されている量)も多いため、今後日本が洋上風力発電大国になる可能性はあるとのことです。
最後に港区の海に風車が建つ可能性について説明がありました。港区の海は都心部にあり、さらに空港が近くにあるため、航空管制や気象観測等で使用されるレーダーに干渉する可能性があること、また東京湾内は南以外は陸に囲まれており風速が比較的低いことから、港区の海に風車が建つ可能性は低いと考えられます。また、洋上風力発電を推進するために私たちにできることは、様々な情報源から情報を集め、エネルギーやエネルギー政策について関心を持つことであると説明がありました。
講座を通じて、洋上風力発電の基礎について学び、また洋上風力発電の発展を実現するために私たちにできることについて考える機会になりました。


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