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【終了しました】 昆虫標本作り

2023年8月20日(日)実施

親子で昆虫標本作りに挑戦します。昆虫の色・形・仕組み・命の不思議さを体感し、学びましょう。また、外来種の問題について学び、人間と自然の関係について考えます。昆虫採集の注意点についてもお伝えします。
昆虫は、あらかじめ処理をしたカブトムシを使用します。

※講座では針を使用します。

日時2023年8月20日(日)14:00~15:30(受付は13:45~)
会場港区立エコプラザ
対象港区在住・在学の小学生とその保護者
講師蝦名 元氏(一般財団法人 進化生物学研究所研究員)
定員12組(抽選)
参加費600円
持ち物筆記用具、昆虫標本を持ち帰る袋(サイズ…縦15cm×横15cm×高さ15cm程度)

【当日の様子】
レクチャーでは、アリとハチの体を例に、昆虫の体の仕組みについて学びました。昆虫の体は頭部・胸部・腹部に分かれており、通常胸部に足が3対、羽が2対付いています。次に標本に使用するオスのカブトムシの体を観察し、胸部と腹部が一部重なっている特徴や、足などに細かい毛が生えていることを確認しました。体の大きさは個体差がありますが、大きい方は力が強く戦闘能力に長けており、逆に小さい方は土から出る時期が早いため、繁殖の機会を早く持てたり、動きも早く遠くまで飛べるなど、それぞれに利点があるとのことです。
標本作りにあたって、標本は生物や自然の研究のため、採取した時の環境などの証拠としての重要な役割を持っており、私たちは食べ物や道具などとしてだけではなく、知識としても命をいただいているという認識を持つことが大切だと説明がありました。その後カブトムシの足を形を整えて固定させる「展足(てんそく)」を行い、標本作りを体験しました。
人によって持ち込まれた外来種や、国内移入種により、在来種の住みかや食べ物が奪われている問題についても学びました。本来カブトムシは北海道には生息しておらず、人が持ち込んだことで自然環境への悪影響が懸念されています。
昆虫の生態を学び、命を大切に扱うことや、飼育に責任を持つことの重要性を考える機会になりました。


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