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【終了しました】冬の野鳥観察会

2025年1月25日(土)実施

東京湾岸の自然を復元した東京港野鳥公園は干潟、池、草地、林などの環境ごとに様々な鳥が訪れます。この時期は極地ツンドラなどで子育てをし、冬を日本で過ごす冬鳥が多く見られます。また、それらを狙う猛禽類が上空を飛ぶ姿も見られるかもしれません。
公園を訪れる様々な鳥たちが、どのようにして冬を過ごしているのかを学びましょう。

※雨天時はネイチャーセンター内から野鳥を観察します。

日時2025年1月25日(土)10:00~12:00(受付は9:45~)
会場東京港野鳥公園(現地集合・解散)
※詳細は参加案内にてお知らせします。
対象港区在住・在勤・在学の小学4年生以上の方
講師安西 英明氏(公益財団法人 日本野鳥の会 参与)

【プロフィール】
1956年、東京生まれ。1981年、日本で初めてのサンクチュアリ「ウトナイ湖サンクチュアリ」にチーフレンジャーとして赴任する。
現在は(公財)野鳥の会参与として、野鳥や自然観察、環境教育などをテーマに講演、ツアー講師などで全国や世界各地を巡る。(社)日本環境フォーラム理事も務めている。
解説を担当した野鳥図鑑は45万部以上発行。
定員15名(抽選)
参加費無料
※東京港公園の入園料(300円)は自己負担となります。
(65歳以上の方および中学生は150円、小学生以下は無料)
持ち物筆記用具、水分補給用の飲み物、お持ちの方は双眼鏡
服装歩きやすい靴、服装、帽子(日傘の利用はご遠慮ください)

【当日の様子】
まず最初に、里山の生態系を再現したゾーンでアジサイやミズキなどの冬芽を観察し、それぞれの特徴を学びました。また、植物が生息域を広げるための生存戦略についても学びました。藪ツバキは鳥が花粉を運ぶ鳥媒花であるため、鳥につつかれても耐えられるように花びらの元が引っ付いていることが特徴とのことです。
その後緑地、淡水池、干潟付近ではコガモ・ハシビロカモ・ツグミ・アオサギ・イソシギなど多くの野鳥を観察しました。木の上から獲物を狙う猛禽類、ノスリの姿も見ることができました。
最後に、鳥と植物の進化の関係について解説がありました。地球に森林が生まれたことで、葉が生い茂る空間では風散布型の種子を持つ植物は種を遠くまで飛ばすことが難しくなりました。そこで実を色づかせ、その実を鳥やその他の動物が見つけて食べることで生息域を広げる種類が生まれました。森林に生息する鳥はそのような枝先の実や、そこに集まる虫を食べるために体の大きさやくちばしの形が進化したものがいたり、葉が生い茂る中ではつがいとなる相手を見つけにくいため、さえずりが生まれたとのことです。
参加者からは「鳥と植物の共存が面白かった。鳥の進化と環境の関係について勉強になった」「鳥だけでなく植物も含めた自然について学ぶ動機となった。」との感想がありました。
植物と鳥がお互いに関係して進化し、生態系の循環につながっていることを学びました。


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